日銀の自由度を高めるFRBの追加利上げ予想
FRBの年内追加利上げのシナリオは米国市場に不安をもたらしましたが、その一方で植田日銀には政策の自由度を高める面があります。米国が利上げ打ち止め感を強めたり、さらに利下げに出れば、ドル安円高となり、その中で円高をもたらす可能性の高い日銀の金融緩和修正は極めて困難になります。
しかし、今回のメンバー予想で年内に25bpの利上げが2回織り込まれたために、まだしばらくドル高円安が続く余地があり、その間に日銀が動いても円高や金利高、株安に振れるリスクが低下、日銀のせいで市場が混乱したとの責任を問われるリスクが低下したことになります。
「日銀には7月以降修正圧力」
日銀にはすでに国内の物価高の中で大規模緩和を続けることに批判が高まっています。先週の決定会合後の総裁会見でも、記者から「すでに2%を超える物価上昇が13か月連続で生じている」と指摘されました。それでも日銀の見通しではまだ2%以上のインフレ継続が見通せないと説明しています。
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