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<Vol.1348号:日本という国の正義と善について>
2023年6月21日:戦後日本の、正義の根底にあるもの
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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日本は、外交と政治的には西側に帰属しています。西側の正義が、日本の正義になる。戦後日本が選択したことです。
1945年8月15日の敗戦(78年前)までは、「米国と西側は邪悪であり、正義は、天皇が君臨する日本にある」とされていました。
・「政治的・軍事的な正義」は、国家が作ります。
・他方、「倫理的・人道的な正義」は国民が作るものです。
両者には乖離があります。学校教育は国家のものですから、違いは教えない。ここが「正義と善」が混乱する理由です。
以前、ハーバードでは「正義とは何か」というテーマで、学生との討論がありyoutubeやNHKにも出ていました(「白熱教室」:マイケル・サンデル教授、書籍は『これから正義の話をしよう』)。
古代からの正義や善についての哲学者の考えを紹介し、現代の学生に意見を求めるものです。学生は戸惑っていました。考えたことがなかったからです。本はベストセラーになったという。
われわれが判断と行動をするときは、自分のなかの「正義や善」に無意識ではあっても照らしているでしょう。
例えば、自分しか知らない親の犯罪(社会では悪)を告発することは「善か悪」か。論語は、親への孝行を絶対軸とするので、アイマイですが禁じています。
昭和天皇は、「日本は石油の確保のために大東亜戦争を戦った」と側近に述べています。もっとも正しい戦争観です。日本が石油を求めることは、日本にとっては正義です。石油の確保を阻止する米国は、悪だったのです。
日本では、明治以降の近代産業に必要な、金属資源と石油が取れません。米国には、エネルギーと資源があります。日本にあるのは石炭だけです。
外燃機関の石炭では、機関車は動く。明治からの近代化は、ダムと石炭の電力、鉄道、郵便、電話、繊維産業からでした。しかし、1900年からのエネルギー効率が高い内燃機関の、車と航空機は動かない。仮に、戦後も石油がなかったら、日本はどうなったか。
現在の産業は皆無になり、輸出ができなければ外貨準備がなく、輸入もできないので、国内の農業で養えるのは、江戸時代の人口3000万人に戻るでしょう。
江戸時代に戻ることは、国民生活の正義ではない。このため、米国と戦争をして、相手を打ち負かし石油の確保することは正義になったのです。
(注)ある村を、政府が太陽光発電100%にして売電もして、農業・林業で自給自足にすれば、豊かな村になり得ます。長野県などは最適県でしょう。3世代の大家族で年金はいらない。医療だけが必要です。
国家を維持し、石油を求めるため、米欧が植民地として支配していた東南アジアを奪還する必要があった。1930年代からの戦前の日本では、政治的には正義、米国と西欧は、邪悪な国でした。この事実に反論できる人はいないでしょう。一般に、約60年(2世代)から90年(3世代)経つと、歴史の見方は定着します。
敗戦後は、米国は海上封鎖を解除し、石油と地下資源を輸入できる代わりに、国は占領され、憲法も押しつけられて「1億総懺悔」とされました。
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