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斜陽化する中国、韓国は「主従関係」を清算する絶好の機会到来

勝又壽良の経済時評
  • 2023/06/22
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飛び出した「袁世凱」発言 韓国が中国を見限る背景は コリアに最も必要な国は? 中国は補完から競争へ一転 韓国は、中国との関係では因縁浅からぬものがある。陸続きの隣国だけに、属国にされてきた歴史がある。韓国にとって、中国は旧宗主国だ。それだけに、韓国は中国から見れば最も御しやすい国家と見られてきた。かつて、習近平中国国家主席は、米国のトランプ大統領(当時)に向かい、「韓国は、中国の属国であった」と発言したほどである。 韓国左派は、こういう経緯から中国へ頭の上がらないのが現実だ。それを如実に示したのは6月8日、駐韓中国大使による韓国最大野党「共に民主党」代表・李在明氏への発言である。「米中対立で、中国の敗北に賭ける人は後から必ず後悔する」と述べたのだ。韓国は、言うまでもなく米国の同盟国である。尹錫悦大統領は、西側と一体化する発言をしても不思議はない。中国は、これを不満として牽制した。明らかに、内政干渉に当たる。 尹氏は、国務会議(閣議)で中国へやり返したのである。「中国大使の発言は、韓国国民へ不快感を持たせた。(当時)21歳だった袁世凱が行ったと同じ態度である」としたのだ。袁世凱は、中国(清国)が朝鮮へ派遣した大使で尊大な発言繰り返した人物である。韓国では、この袁世凱と朝鮮総督府の「初代総督」伊藤博文が、今なお悪名高き象徴的な人物とされている。 尹氏が、袁世凱を持ち出したことで、それまで続いた中国大使の発言をめぐる中韓双方の「非難合戦」は沈静化した。中国が、相互協力をしようと収拾したのだ。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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