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第751回 変化するグローバルトレンド、文明の風は東アジアから吹いている、プレヤーレンが警告する新たな変異株
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▼今回の記事
まず今回は、日本ではほとんど報道されていないので、ウクライナの戦況について簡単に紹介する。次にメインテーマとして、巨視的な視点からいまの変化の方向性を分析することにした。まさに文明の風は東アジアから吹き始めた感じだ。最後に、プレヤーレンが警告する中国発のコロナの新しい変異株について紹介する。
▼日本では伝えられないウクライナの戦況
それではまず始めに、日本では伝えられていないウクライナの戦況を簡単に紹介する。ウクライナ軍の反転攻勢は続き小さな集落の獲得はできているものの、決定的な領土の回復には至っていない。また、ロシア軍の防衛線も突破できていない。
●全体の状況
・特に南部、サボリージャ州でウクライナ軍の反転攻勢が一時的に停止している。この機会をとらえてロシア軍は攻撃に転じている模様。ウクライナ軍の反転攻勢の一時的な停止の理由はよく分からない。戦況を分析し、戦術の再評価のために行っているのかもしれないし、ロシア軍をおびき寄せて殲滅する罠かもしれない。
・ただ多くの分析者が一致していることは、これまでの作戦でウクライナ軍は多くの損失を出しており、たとえ一部の戦闘では勝っているものの、現状ではサボリージャ州全体を奪還する兵力が不足するということだ。ウクライナ軍もこの状況を認識しており、目標実現のために戦略の再評価を行っている模様。ウクライナ軍が、ロシア軍に占領されている主要都市を奪還するためには、現状の軍の配置では無理だという判断だ。
・一方、この機会を捉えて、ここ数日で全体の戦況地図が変化している。南部から東部のあらゆる戦線で、ロシア軍の攻撃が激しくなっているからだ。
・ウクライナ軍にとっての最大の問題は、ロシア軍の航空戦力だ。KA-52のような戦闘ヘリコプター、そしてFPVやランセットなどのドローンの攻撃力だ。特にKA-52戦闘ヘリコプターの打撃力は大きい。遠方からウクライナ軍の戦闘車両をホバリングしながら攻撃できる。この航空戦力を撃退する方法がないと、ウクライナ軍の反転攻勢の成功はない。
●細かな戦況
サボリージャ州
・サボリージャ州でウクライナ軍が奪還した集落ピヤカトキをロシア軍が再奪還したと主張。しかし同村は依然としてウクライナ軍の占領下にある。
・ロシア軍はその東部にあるオレクティブからロボトニまで走るT0408高速道路を占領しようとしているが、成功はしていない。
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