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/ 2023年6月23日発行 /Vol.569(2/2)
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「人生に座右の銘はいらない」
読者からの相談や質問に松尾スズキが独自の視点でお答えします!
Q.岐阜から出てきて東京の2流私大を卒業後、就職してからも東京で暮らしていますが、生活費の高さに苦しんでいます。別に贅沢もしていませんし、住んでいるのも学生時代からのボロアパートですが、それでも貯金なんて夢の話です。じゃあ転職して地方に、とも思うのですが、それはそれで負けた気分になりそうで…。松尾さんは就職に失敗(?)してからも東京に居続けたかと思うのですが、演劇が軌道に乗るまでのあいだで九州に帰ろうとは思わなかったのでしょうか? 生活、辛くなかったですか?(24歳、男性、会社員)
A.そもそも自分は、地元の福岡で仕事を探していました。でも、何社か回ったけど一つも決まらず、それで、東京で就職先を探しあて、某家電量販店の宣伝に入れそうだったのですが、「一年間販売をやれ」と言われ、家電製品の説明を客にするのは絶対に無理! と思って、ぱっと見つけた誰でも入れるような印刷会社に就職したのでした。
まあ、そこも一年弱で辞めたのですが、幸い、大学のときの先輩が広告会社と出版社にいて、そこから地味にイラストの仕事をもらい、芝居で食えるようになるまで、かつかつの暮らしをしていたのです。
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