最強格闘技解体新書・新章開始/ S012号
2023/06/26
●芦原会館総本部のこと
私が学んだ芦原会館総本部は、もうない。国鉄JR
松山駅の拡張工事により、旧総本部は立ち退きを
余儀なくされた。旧本部は壊され、それより南側に
何百メートルか行った場所に、新本部が建設された。
総工費8億のマンションであり、1階にトレーニング
ジムが入り、2階が新道場となっている。マンション
内には、鍼灸整体院も常設、さらにサウナもある。8
億円は、即金で支払われたというから、芦原会館は
かなり儲かっているのだろう。かつて佐藤俊和師範
が、「芦原先輩はすごいよ。いつも封筒に100万円
単位で現金を持っててね。物を買う時も値札見ない
しね」と語っていた。各支部からの集金システムは、
まだ芦原先生が存命中に確立されたのだが、芦原先
生が、晩年組織化が必要だと言っておられたのが、
わかるような気がする。毎月定期的にお金が動くシス
テムを作ることで、息子や家族が金に困らないように
という配慮は、早くから考えておられたに違いない。
二代目は、赤のBMWに乗り、財布には常に100万
単位の金が入っているという先代譲りだろう。
空手ブームの時でも芦原先生の儲かり様は、尋常では
なく、毎日入門者が30~40人は来た。それほどに劇画
「空手バカ一代」の影響は大きかったということだろう。
●裏サバキの真実とは その5 ?
だいたい裏サバキなどという事を言い出したのは、自称
作家のKであるが、彼は芦原先生に正式にサバキを習っ
たことなどないのだ。
さらに後に彼は、芦原先生から芦原会館への出入り禁止
とされている。これは、東京本部の西山師範やかつて総
本部職員だった里氏や現在の心体育道の廣原宗家など
が聞いて知っている。
当時Kは、空手雑誌の編集者であったから、取材のために
あれやこれやを聞いてきた。芦原先生も差しさわりのない
範囲で応答はしたものの、Kのことは信用していなかった
というのが真実である。
芦原先生は、Kに限らずマスコミに教える技術は、制限して
いた。技術は、表に出すとすぐにマネされるからといい、常
に、どんな技術を出すかは、慎重だった。
Kは、芦原先生が自分だけに裏のサバキを指導してくれた
と、そういうウソを平気でついているにすぎないのです。
Kが書くものには、どうもKの妄想が多く書かれているよう
で、内容はフィクションが多いのだろうとある人は語っていま
す。妄想私的小説なのでしょう。
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