一部の著名なエコノミストらは、
「今回のスーパー・ハイテク・バブルの崩壊」は、
・前回の巨大ITバブル崩壊と良く似ている。
・今回のスーパー・ハイテク・バブル崩壊でも、前回ITバブ
ル崩壊時と同様に、アメリカ経済は深刻なリセッションに陥る
だろうし、株価も下落幅が大きくなり、下落局面も長くなる
だろう。
としていますが、
それは「大きな間違い」!!!
前回の巨大ITバブル崩壊過程では、「2001年9月11には(世
界貿易センタービルを始めとして)時多発テロが発生してい
た!!」ことは、決して忘れてはなりません。
「当時のアメリカはテロリストたちの手によってアメリカ本土に
戦争を仕掛けられていた!!!」という「前代未聞の大惨事」にも
遭遇しているのです!!!
当時のアメリカ政策当局はテロ再発の防衛・防止のために人々の
行動を大きく規制せざるを得ませんでしたし、人々もテロ続発を
怖れて極力外出を控えていました。あたかも、「見えない敵である
パンデミック」と戦うがごとく、当時のアメリカ人は「見えない敵
であるテロとの恐怖」と戦っていたのです。
不幸にもITバブル崩壊過程で「前代未聞の9・11の同時多発テ
ロ」が巻き起きた結果、巨大ITバブル崩壊時の株価の暴落もアメ
リカ経済の景気後退もとても深刻なものになってしまいました。
その後の景気立ち直りにも時間がかかりました。
しかし、それは「巨大ITバブルが崩壊した」ことだけが原因では
なかったのです。途中から「テロとの戦い」という「前代未聞の戦
争」も始まってしまったから、あれだけの暴落と不況に陥ってし
まったのです。
もし仮りに、9・11の同時多発テロが起きていなかったならば、
当時のアメリカ経済はあれほど深刻な景気後退には陥っておらず、
比較的浅い景気後退で済んでいて、アメリカ経済もアメリカ株式
市場ももっと早い段階でV字回復していたことでしょう。
今回のスーパー・ハイテク・バブル崩壊過程では、アメリカ本土で
戦争は起きていません。
今回のスーパー・ハイテク・バブル崩壊では、住宅バブル崩壊も伴
っていません。今回のスーパー・ハイテク・バブル崩壊は、「ただ
単に仮想通貨やSPAC、IPOバブルやスーパーハイテク企業に賭
けていた投機筋が大損こいて、それで終わる」代物なのです。
インフレさえなんとかうまく制御できるならば、今後のアメリカ
経済は景気後退に陥っても「比較的浅い景気後退」で済むでしょ
うし、アメリカ株式市場は近いうちに「二番底」を打ったとして
も、その「二番底」は比較的浅いもので済むでしょう。
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