メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

【Vol.355】「エジプト紀行」(8)

NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明
7/26/2023 Vol.355 「エジプト紀行」(8) 今回のカサブランカの旅は、前述したようにガイドブックも持ってきてないし、下調べもしていない。観光名所に行っても意味がない。それとは別に個人的に行きたいところが2か所、ありました。両方とも、映画のロケーションになった場所です。趣味のない僕の唯一の趣味である映画で、しかも両方ともに特別な思いれのある作品で、カサブランカが舞台です。 1つは「ミッション:インポッシブル」の5作目「ローグ・ネイション」に出てきた、モスク。ホテルの窓から見えた、ひときわ高い、イスラム寺院です。ホテルから見ると、結構な距離があると思いきや、スークを抜けると、そこに建っていました。 モロッコの首都はラバトです。でもタクシーの運ちゃんが言ってたように、カサブランカの方が都市としては大きい。長野県においての、長野市より松本市の方が大きいみたいなものでしょうか。そして、目の前の「ハッサン2世モスク」も、国内最大級のモスクで全長200メートルもの高さを誇るのだとか。8年前には「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」のロケ地としても注目されました。 最初に見上げた際、、不謹慎になるのかな、畏怖の念や荘厳な印象より、「かわいい」と感じてしまいます。大きさではなく、そのデザインと色使いが。爽やかな色のタイルの小片が美しい模様を作り、寺院特有の荘厳さ、というより、なんとなく親しみを感じます。それでいて厳格。神聖さを保ったまま、です。晴天の空にめちゃくちゃ映える、そんな色使いです。好きな映画の舞台という個人的な理由を差し引いても、世界中で訪れたモスクの中で、いちばん好きな感じがしました。イスラム教の方々も、これなら礼拝等に、通いやすいんじゃないか。そんなことはないか。 経済都市としてアフリカで最大級に発展したカサブランカという街で、なにか、大切な精神性のようなものを守っているオーラが感じられました。基本、モロッコのモスクは信者以外は入れないことになっています。なので、ここも内部の見学は諦めていました。どうせ、作中のトムクルーズと同じポーズとって、写真撮れればいいや、くらいに思っていたし、入りたいとも入れるとも思っていなかった。それが大人130ディルハム、小人30ディルハムでツアーガイド付きで、内側にも入れるとのこと。 内部は、、、やっぱり荘厳で、厳格で、神聖でした。世界中のキリスト教会とイスラム寺院に行ってきたけど(日本の神社仏閣はそう行ってないやはり、どこに行っても当然、少し背筋の伸びる感じがします。キリスト教徒でも、イスラム教徒でもないのだけれど。ないのだから、かな。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明
  • 全米発刊の邦字新聞「WEEKLY Biz」の発行人、高橋克明です。新聞紙面上や、「アメリカ部門」「マスコミ部門」でランキング1位になったブログでは伝えきれないニューヨークの最新事情、ハリウッドスターとのインタビューの裏側など、“ イマ”のアメリカをお伝えします。
  • 586円 / 月(税込)
  • 不定期