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米利上げのゴールが見えない

マンさんの経済あらかると
  • 2023/06/26
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米利上げのゴールが見えない  FRB(米連邦準備委員会)の政策金利のピーク予想が3月の5.1%から6月に5.6%に引き上げられ、市場は動揺を見せました。引き締め効果の一端と見られた信用不安が一段落し、経済が順調な中でインフレが高止まりしているためです。 21、22日のパウエル議長の議会証言でもこれが確認され、これまでの急ピッチの利上げの影響はこれから本格化するので、一旦は政策金利を据え置いて、引き締め効果を丹念にチェックすることは賢明なこととしていますが、その後は緩やかなペースで利上げを予想しています。引き締め効果がまだ十分に出ていないのではなく、引き締めがまだ十分でない可能性も出てきました。 「引き締め効果の遅れか不十分か」  この1年あまりのFRBによる金融引き締めは、政策金利で5%の引き上げに及び、FRB保有資産の圧縮と合わせると、1979年のボルカー・ショック以来の強烈なものと言えます。その引き締め効果の一端が、今年3月の地銀3行の破綻となって表れたと見られ、FRB当局者も引き締めによる信用不安の行方に神経質になりました。市場の多くはすでに引き締めの終焉を期待しています。

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