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Vol4.支給開始年齢が75歳になるという誤解と実際。

事例と仕組みから学ぶ公的年金講座【過去記事改訂版】
(2017年10月11日第2号分改訂) こんばんは! 年金アドバイザーのhirokiです。 ーーーー 1.年金受給が65歳から75歳へ引き上がるのではない。 ーーーー 令和4年4月1日の改正により、年金受給を65歳から75歳までの間で受給の選択ができるようになりました。 65歳から75歳までの間で自分の意思で受給を選択するだけなのですが…これからは75歳にならないと年金が貰えなくなるというおかしなウワサが広まっていました。 恐らく今も、そのように勘違いをされてる人も居らっしゃるかもしれませんね。 あれは65歳から貰う年金を「受給者本人の意思で75歳から年金支給を選択できるようにもしたいなぁ」ってだけの話です。 今現代は高齢者雇用で働く人がひと昔前とは比べようもない程に増加したので、「働いてるからまだ年金貰わないと生活できないわけじゃないから、年金は後で受給するか…」という選択がしやすくなったという事です。 なので、私は75歳まで働かないと年金もらえないのか…と絶望する必要はありません(笑) しかしながら単に遅らせるだけではなく、遅らせると65歳時の年金が毎月0.7%ずつ増えていくという、なんとも実りある制度でもあります。 本来は65歳から貰う老齢の年金(老齢基礎年金や老齢厚生年金)を75歳まで遅らせて受給できますよっていう制度を年金の繰下げと言います。 ちなみに絶対に75歳まで待て!というわけではなく、1ヶ月単位で自分で貰う時を選べるので65歳以降で例えば67歳4ヶ月で貰いたいなあという人は、そこで28ヶ月遅らせた年金を貰えばいいだけです。 28ヶ月遅らせたら28ヵ月×0.7%=19.6%増という事になるので、65歳時の年金が100万円だった人は67歳4ヶ月の翌月分から年額1,196,000円で貰えるようになるという事ですね。 まだ働いてるとか、資産に困ってないとか他に収入があるという人であれば、このように公的年金を65歳以降貰うのを遅らせて増加させるのを待つのは老後の生活をさらに豊かにする事に繋がります。 もし75歳まで待てるなら、120ヶ月遅らせれるので0.7%を掛けると84%増という事になり、65歳時の年金が100万円であれば75歳時に184万円になるという事です。 65歳以降1ヶ月遅らせるごとに0.7%ずつ年金が増えていくという他の金融商品にはありえないほどの利率が付いていく非常におトクな制度です。

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  • 2017年10月から発行している人気メルマガ『事例と仕組みから学ぶ公的年金講座』の過去記事改訂版です。制度の仕組み、年金計算の流れ、年金の歴史、考え方、年金と関連して把握しておかなければならない社会の出来事など、幅広く主に事例形式で考察しています。 このメルマガでは、学習者が最新の情報を把握できるように、過去に配信した記事を令和5年4月以降の法律に併せて内容を改訂し、数値も計算しなおしています。 現在の法律にそぐわない内容は省略する場合があります。必要に応じて新しい文言に変更します。 号外配信した記事は必要な情報だけを改訂します。
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