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入管法改悪で、日本は「人でなし」の国になった! ツケは日本国民の弱者切り捨てへ!

神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!
難民申請者の認定過程では、書類審査だけでなく、必ず対面審査を実施し、その際の録音・録画を記録する、あるいは申請者の代理人の同席も必要とすべきでしょう。 適正な審査が行われていない可能性が高すぎるからです。 まずは、入管自体の改革が求められるのです。 このように難民申請者の認定率が著しく低い現状は、今後も国際社会からの批判の高まりがますます予想されるでしょう。 難民認定業務を入管でなく、第三者的機関を新たに設立して行う必要性もあるのではないでしょうか。 このままでは、またぞろ入管内部における不祥事がなくならない――と思われるからです。 ブラックボックスで隠蔽された組織では、腐敗の根絶は難しいのです。 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ 神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる 第52回(2023年6月26日号) +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ みなさま、こんにちは! 「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔(かみき・へいすけ)です。 今回は、「入管難民法改悪で、日本は『人でなし』の国になるのか?」というテーマで、出入国在留管理問題をえぐるとともに、最終的なツケが日本国民への弱者切り捨てにつながっていくことの懸念をお伝えしていきます。 -------------------------------------------- 日本は「人でなし」の国へ! 難民・激増時代に入管難民法改悪強行で「弱者切り捨て」の非情国家へとすすんでいく! -------------------------------------------- 入管法は、2019年に「特定技能」という在留資格新設にともない大きな改訂がありました。 そして2021年にも改定の動きがあり、その改訂の主眼は、「不法滞在者の帰国を徹底する」、「難民申請は2回申請を却下され3回目以降申請の場合は強制送還を可能とする」、「強制送還を拒む者には刑事罰を加えることを可能とする」といった内容で人権軽視が疑われる諸点を盛り込んだものだったのです。 ところが、結局この改訂法案は成立を見送られます。 スリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんが、不法滞在状態で名古屋出入国在留管理局に収容されていた際、体調不良を訴えたものの、詐病を疑われ、適切な治療が施されないまま死亡した事件(2021年3月)が生じたからでした。 この事件で、入管のそもそもの在り方や収容者の管理状況などが批判を浴び、まずは入管の医療体制の強化こそが先決として、この改訂案の成立が見送られたのでした。 それにもかかわらず、前回の問題点をそのまま含んだ入管体制の管理強化の改定案が今国会にも提出されました。 そして十分な審議も経ないまま、連立与党の自民・公明と日本維新の会、国民民主党の賛成多数で可決・成立されたのです(6月9日)。 かねて問題視されていた入管の収容者管理や難民申請と難民認定の「あるべき姿」の議論もないまま、与党と「ゆ党(与党でも野党でもない御用政党)」の馴れ合いで、数の力で「人命軽視」「人権軽視法案」が強行突破されてしまったのでした。 ちなみに、この法案を「人権軽視で問題!」として反対したのは、立憲民主党、日本共産党、れいわ新選組、社民党などでした。 日本は、難民の認定が極端に少ない――として、国際的な批判を浴びる中、こうした人命・人権軽視路線のままに、どこまで政府は突き進むつもりなのでしょうか。 強権国家への道をひたすら志向しているようで、甚だ危険な匂いが感じられるばかりなのです。 -------------------------------------------- 難民・激増の時代! 世界の潮流に逆行する「人命・人権軽視国家ニッポン」! -------------------------------------------- 世界の人口は、2022年末時点で80億人を突破しました。 しかし、世界人口が80億人を超えてなお、命の危険にさらされる厳しい環境下におかれる人々の数も激増を続けています。 1950年にスイスのジュネーブで設立された国連難民高等弁務官事務所(UNHCR=ユーエヌエイチシーアール=略呼称はアンカー)によれば、現在世界の紛争や迫害によって、家を追われた難民や避難民の数は、1億1000万人に達したと推計されています。 世界人口の80人に1人が、つねに迫害などによる命の危険にさらされる難民や避難民――ということなのです。 しかも、2020年時点(約8000万人)と比べても、わずかこの2年余りで3000万人も激増しており、UNHCRの推計によれば、70年前から統計を取り始めて以来、難民や避難民の数は増え続け、毎年のように過去最多数を記録しているのです(1日平均約4万1000人ずつの増加)。 ものすごい数の難民や避難民が生まれ続けているのです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 次回は、 「不動産投資初心者を安心させて騙す『 満室保障サブリース契約 』と『 生活保護アパートの満室トリック 』という地獄のトラップ(罠)」 について、問題点をえぐっていきます。 昨今増え続ける 悪徳不動産会社 の悪辣営業に、けっして騙されないようにしていただきたいからです。 不動産投資で騙されると、莫大な借金だけが残されて、自己破産しか残された道がなくなってしまいます。 それでは、次回をお楽しみに! どうぞご期待くださいませ。

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  • 1990年のバブル崩壊から続く「失われた30年」を経て、ニッポン国の衰退ぶりは鮮明です。デフレ下でGDPは伸びず、賃金は上がらず、少子高齢化で人口は減り、貧富の格差も広がりました。 いったいどうしてこんなことになったのでしょう。政治、経済、社会、マネーや投資に瑕疵があったのは否めません。本メルマガは、そうした諸分野に潜む「闇」を炙り出しグイグイえぐっていこうとするものです。
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