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日刊 大石英司の代替空港

日刊 大石英司の代替空港
日刊 大石英司の代替空港 ▲▽2023パリ報告▽▲  疲労モード。巡回率70%。海外旅行に伴う疲労感が出るのは、帰国日翌々日辺 りからですね。今日辺りから。時差を日本時間に合わせようと無理することで疲 労が加算される。  去年のロンドン旅行の後に、何方か、私の旅行を「遊学」とのコメントを頂戴 して、ちょっとショックを受けました。そういう反応は今に始まったことではな いのですが。  遊学なんてとんでもないです! これは純然たるお仕事、取材活動であって、 遊びの要素はありません。  商売柄、何事も面白おかしく書く習性が染みついているので、どうしても、マ ニアが珍しい機体の写真を撮りに行っている、という程度の認識しか持たれない わけですが。  言うなれば、サビ残に追われて毎週死にかけているリーマンの24時間は、そう は言っても仕事で埋め尽くされているわけではないのと一緒です。通勤の合間に ちょっとした発見はあり、帰りに一杯引っかけることもあれば、逆に、仕事の核 心部分は誰にも話せない。  私のあそこでの仕事の7割8割は自分のためです。自分のための情報収集であり、 定点観測に拘るのもそのためです。私のブログにいらっしゃるのは、基本的に軍 ヲタさんメインですが、私は物書きとして文化的な勉学のためにも通っています。  そして、頼まれ仕事もあります。内容は言わない。私が向こうで何をやってい るのか知っている業界関係者がブログにも何人かいらっしゃるでしょうが、エネ ルギーを使い果たす仕事です。それをこなしているのも、基本的には自分のためです。  私は自分の海外取材のことを昔から「ミッション」と呼んでいるのですが、と にかく過酷です。時差惚けと睡眠不足と疲労感の蓄積で、一瞬たりとてクリアな 思考を持てない。向こうにいる間中、ずっとブレイン・フォグの状態に縛られま す。三日経てば楽になるということはない。  表紙カバーに、「著者のことば」という短いテキストがあります。たいした長 さでは無い。普段、自宅にいる時は、せいぜい20分もあれば書き終える。  あれを先週の週明けには、向こうから送れるつもりでいました。  所が、まずその20分の時間を作れない。始終何かの作業やタイムリミットに追 われている。頭も動かない。集中力が続かない。結局、それは果たせなかった。  30年、その国に通っていながら、毎日のように、日に何度か、もうだめだ! orz、スコッティ、転送してくれ! と叫びたい場面に見舞われます。一度もト ラブルに遭遇せずに済んだ日が無い。 1.初日、CDGから街中へと向かうRERは、運良く急行に乗れれば、沿線の地域住 民(ロウワーなエリア)と交わらずに済むけれど、今回、準急みたいな電車に乗 り合わせて、急行は冷房入り。でも準急以下はエアコンがないので暑いです。ち なみにパリの地下鉄は、最近冷房車も増えたけれど、未だに手動ドアの蒸し暑い 電車も走っています。ただ携帯が繋がるだけ、ロンドンの地下鉄よりはましです ね。どんな路線でも荒っぽい急ブレーキで止まるので、慣れが必要です。  で、街中へと向かう電車がすし詰め状態で、そんな中でも、皆大声で喋ってい る。そら彼ら、コロナでバタバタと死にますわ! あんなに混雑する電車内でも 無防備にでかい声で喋りまくれば、感染症なんてあっという間に広がるでしょう。 今回、感染せずに帰国できたのは奇跡に近い。

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  • 作家・大石英司が日々の出来事に関して alternative な視点を提供するマガジンです。政治経済軍事からヲタ他の柔らかい話題まで扱っています。 原則として、毎日発行です(今は月2回、日曜のお休みを貰っています)。契約上は、土日祝日及び、日本の労働習慣に照らして妥当と思われる日数の定休日を頂戴することを明言しております。 システム上、「不定期発行」となっていますが、設定を「不定期発行」にしないと、土日のお休みや、発行者の病気等によって、突然休んだ場合に、システムが事故発生中と判断して、最悪の場合、発行できなくなる恐れがあるからです。
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