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高野孟のTHE JOURNAL Vol.606 2023.6.26
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INSIDER No.1212》
今、改めて蘇る石橋湛山の「小日本主義」/与野党の壁
を超えた「リベラル」原理の模索
【2】《CONFAB No.572》
閑中忙話(6月18日~24日)
【3】《FLASH No.520》
無能な幹事長交代が唯一の好材料という岸田政権の情け
ない先行き/日刊ゲンダイ6月22日付「永田町の裏を読
む」から転載
■■ INSIDER No.1212 23/06/26 ■■■■■■■■■■
今、改めて蘇る石橋湛山の「小日本主義」/与野党の壁
を超えた「リベラル」原理の模索
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野党第一党の立憲民主党が本来掲げるべき「リベラ
ル」の旗が行方不明になってしまったことが、政界全体
を支える座標軸が形成されず、安倍亜流の岸田政権のや
りたい放題が罷り通っていく状況が続く最大原因となっ
ている。ところが、立憲の指導部自身にはそのような自
覚は全くなく、主張をさらに薄めて「中道寄り」にすれ
ば支持が戻るかの虚言を吐き散らしている。そうした中
でリベラルな政治原理の復興を模索する動きは意外なと
ころから湧き上がってきた。
6月1日に発足した「超党派石橋湛山研究会」がそれ
で、これには自民、公明、立憲、維新、国民など与野党
の約50名の議員(含代理)が参加し、共同代表に自民党
の岩屋毅、立憲民主党の篠原孝、国民民主党の古川元久
の各衆議院議員を選んだ。もちろん、今のところ単なる
勉強会の域を出ず、この日も石橋湛山の主要著作の英訳
に取り組んでいる米国人学者リチャード・ダイクを講師
に招いて話を聞くことが主眼で、生臭いことは何もな
い。が、今の政治的閉塞を打ち破る手掛かりを石橋湛山
まで立ち戻って掴み直そうという発想はなかなか結構
で、この動きがいずれ与野党双方で何らかの波動を呼び
起こすことを期待したい。
●宏池会は保守リベラルの原点に戻れ
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