久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.138 2023/06/27発行
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多治見でタイルと陶器と鰻とアニメ
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●INDEX●
1. 今週の東奔西走&七転八倒
>土の聖地「多治見」で必見!4つの美術館
2. 大人の路地裏A←→C級グルメ
>多治見で食べたうな丼とガレット、魅せられたカフェ
3. 大人が愛するご当地手土産
>多治見のミュージアムで美濃焼の器。三千盛本店で岐阜限定酒
4. 大人のアニメ&映画劇場
>多治見の陶芸女子高生アニメ「やくならマグカップも」
5.大人の放課後相談室
>自己評価の低い性格の直し方
6.編集後記~時には大人もボヤキ&ため息を~
>ご当地アニメを見てから聖地を訪ねる楽しみ
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1. 今週の東奔西走&七転八倒
>土の聖地「多治見」で必見!4つの美術館
みなさんは岐阜県多治見市を訪ねたことがありますか?
多治見が「陶器とタイルの聖地」だとご存じでしたか?
先日、内外情勢調査会の講師として、多治見を訪ねる好機がありました。
多治見には、ぜひ行きたい美術館があったので、講演後の夕方から、翌日の午前中にかけて、弾丸ツアーを試みました。おかげさまでお目当ての美術館だけでなく近隣の3つの美術館を巡ることができました。正味一日の旅でしたが、もっとじっくり再訪したいと思うほど、多治見にほれ込んでしまったのです。
なにしろここは土の聖地。古来よりその恵みを活かした美濃焼で栄え、今でも日本の陶器製食器の半分がここで製造されています。さらに土の恵みを活かす知恵進化を重ね、戦後はタイルからセラミック製ハイテク部品の製造まで手掛けて、発展し続けているのです。
まずは多治見駅の改札を降りた瞬間に仰天しました。巨大な陶器製のアートが目に飛び込んできたのです。
これは「ひびきあう声」という大作で、日展と朝日陶芸展で最高賞を受賞した美濃陶芸協会 会長にして市之倉さかづき美術館館長、七代目 加藤幸兵衛さんの手によるものです。
そして講演会場だった中之郷テラスで、舞台背景の白いタイルをよく見たら、建設趣意書として多治見の魅力が刻まれているではないですか!
これはこのビルのオーナーである伊藤商会の伊藤良一会長 自らが手書きで刻まれたそうです。
今回、お招きくださった内外情勢調査会東濃支部の代表は、セラミック製品を作られているTYKの牛込 進会長でした。昼食中に、どんな製品をつくられているのかお尋ねしてまた驚きました。風力発電のブレーキや、リチウム電池の電極など、カーボンニュートラル対応の製品群を世界に向けて販売されているとのこと。
さらに、講演中に、モザイクタイルミュージアムに行く予定だとお話をしたら、聴衆のおひとりが案内してくださるというのです。タイルの原材料を提供されているヤマセの各務 友浩社長は、なんと、お父様と一緒に同ミュージアム建設に尽力された方でした。
こうして、地域愛にあふれ、土を活かす経営者の方々に出会うことから、私の多治見ミュージアムめぐりは始まったのです。
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