久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.138 2023/06/20発行
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3.大人の放課後相談室
Q:自己評価の低い性格の直し方
自分は何事においても自己評価が低いのが悩みです。
周りからはもっと自信を持つべきだと言われますが、ついつい「自分なんて」と思ってしまいます。
特に仕事についてまるで自信がなく、毎日同僚たちに迷惑かけていると心苦しく働いています。どうしたら仕事に自信が持てるでしょうか?
(東京都/32歳/男性)
A 誰でもやればできる簡単なことを続けて、自分をほめてあげる。師匠を見つけてマネして、ほめられる体験をする。その上で目立てる勝てる土俵に立つ。
正直に言えば、今でも私には自信がないことがたくさんあります。
逆に、歳を重ねて、人を見る眼が肥えてきた分だけ、自分の至らなさに気づいたり、嫌になったりすることも増えてきました。
ですから、まず申し上げたいのは、自信が無いのはご自身だけではないということです。人から見れば自信満々に見える人でも、否、むしろそんな人ほど、心の内には人に言えない不安を抱えているものなのです。
ですから、自分だけが自信を持てないと決めつけるのは、まずやめましょう。
目指すべき姿は、いつでも自信に満ち溢れた人ではありません。そんな人はいませんし、もしいたとしたら自己客観化能力が低い人でしょう。
人生は、あざなえる縄のごとく、成功と失敗を繰り返すものなのです。その中で、自信を得たり、不安を抱えたりしながら、それでも前に少しずつ歩んでいく生き方を私は目指しています。
■自信を得る方法1 簡単なことを生涯続ける習慣にする
とは言え、私にも自信があることが少しはあります。
それは決して特別なことではありません。むしろ簡単なことの繰り返し、長く地道に努力を続けてきた「当たり前のこと」ばかりです。
私が学生向けに講義や著書で推奨している「すぐやる技術」「やり抜く技術」「認められる技術」の中身は、誰でもやろうと思えばできることばかりです。
例えば、「誰にでも笑顔で元気よくあいさつをすること」です。
しかし、そんな簡単なことでも「すぐやる人」は限られます。さらに、すぐやったとしても、脳が発火して自動的にできるようになる3年、さらには一流になれる10年まで、地道に「やり抜く人」は、もっと少ないのです。
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