『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年6月26日号
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『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年6月26日号
●赤羽雄二の視点:部下とのコミュニケーションをとる(その1)●今週の相談
・部下のミスが気になり、どうしても注意してしまいます。ただ、注意すると必ずむくれるので何か他の方法を考えたいです。アドバイスお願いします。
・私の部下の一人が自分の部下へのパワハラ的発言で何度も訴えられています。営業の成績がいいので、事業本部長も見て見ぬ振りをしています。私から言ってもほぼ聞かないのですが、これ以上放置できないので、どうしたらいいでしょうか。
・本を出したいのですが、どうしたらいいでしょうか。Kindle出版でいいのでしょうか。
毎週月曜日発行
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【はじめに】
本メルマガでは、皆さんからの仕事やプライベート上の多くの悩み・質問にていねいにお答えします。メルマガを購読している方なら、どなたでも質問&相談が可能です。(ご質問: akaba@b-t-partners.com )
【『ゼロ秒思考』とは】
『ゼロ秒思考』は、マッキンゼーで14年間、その後も多くの企業、個人を支援してきた私が生み出した独自のアプローチです。
「メモ書き」によって思考と感情の「言語化」に慣れ、強化することで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心が強くます。くよくよしなくなります。何をすべきかがわかるので、行動も早くなります。
20数年にわたって改良し、内外で実践していただいた結果、10万人以上の方に効果を実感していただいています。
誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、効果は絶大です。実践された方々からのコメントの一部を紹介します。
「明らかに日々の思考量や行動量が増えた」
「打てば響くような会話ができるようになった」
「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」
「自分に自信がついた」
「気持ちを素直に伝えらえるようになった」
本メルマガは、この『ゼロ秒思考』をベースに、皆さんの悩みに答えていきたいと思います。
赤羽雄二の視点: 部下とのコミュニケーションをとる(その1)
1.常にポジティブフィードバックを心がける
すべての発言を前向きに
ポジティブフィードバックとは、コミュニケーションの際にポジティブなメッセージを伝えること、すなわち、ほめたり、ねぎらったり、感謝したりすることだ。
一言で言えば、すべての発言を前向きにする。そうすると、チームの雰囲気が非常に明るくなる。「部下は叱らなければ怠ける」「いい気になる」などと考えている方も多いと思うが、本当にそうだろうか。
自分は叱られなければ怠けたのか? いい気になっていたのか? 決してそうではないだろう。
上司になるにつれ、勘違いと思い込みが積み重なって、叱らなければだめだという気持ちが強くなってきてはいないか。部下のやる気は、叱られることで強まるのではなく、高い目標に向かって一歩一歩近づいていくことで強まる。自分が成長していることを実感するとやる気が高まる。
よい結果に対してほめることはもちろんだが、結果が今一つとか、全くだめでも、次はがんばろうという気持ちになれるよう、感謝し、ねぎらい、次につながるアドバイスをする。それが上司としての価値であり、確実に自分のためにもなる。
ポジティブフィードバックの絶大な効果
人は誰でもほめられればうれしい。もっとやろうという気になる。男性も女性も、子どもも大人も、日本人も外国人も違いはない。人間という種の本質的な部分だと理解している。ほめられてうれしくない人がもしいるとすると、よほどつらいトラウマがあってほめられることが信じられないとか、裏の裏を読み悪意を探し出す習慣になっているとかではないだろうか。
特殊なケースを除いて、ポジティブフィードバックはほぼどんな人にも効果的だ。いつも不機嫌な人でも、ポジティブフィードバックを続けていれば、必ず変わっていく。信じられない人は実験と思ってやっていただきたい。ぜひやり続けて、変化をしっかり見てほしい。
「叱られるほうがやる気が出る」「あまりほめないでほしい。怠けるから」という人もいないわけではないが、照れくさいのを隠すために言っているのではないかと思う。あるいは、ややかっこをつけて言っているのではないだろうか。そういう人でも実際はほめられ、ねぎらわれるほうが間違いなくやる気が出ると私は理解している。
ポジティブフィードバックには、もう一つ大きな効用がある。ポジティブフィードバックをするほうの気分も明るくなることだ。ポジティブフィードバックをし、相手が明るくなったり成長したりした結果、こちらの気分はもちろんいいし、心が洗われるようなところがある。
がみがみ小言を言ったりすることも少なくなり、人とのコミュニケーションスタイル全般が変わってくる。甘くするということではなく、何をするにも、それ以前よりは仕事が進みやすく、自然に目の前が開けていく感じだ。
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