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vol.52「一流に学ぶ、成功のために必要なこととは?~石川佳純編~」

小松成美の伝え方の教科書-ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術
「小松成美の伝え方の教科書 ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術」 vol.52「一流に学ぶ、成功のために必要なこととは?〜石川佳純編〜」 【今週の目次】 ============== 1. 成美のつぶやき └ レジェンド・国枝慎吾選手を超える逸材が現る!? 2. 一流に学ぶ、成功のために必要なこととは?〜石川佳純編〜 └ 走り抜けた23年間の卓球人生に終止符 └ 愛ちゃん2世として注目を浴びた若手時代 └ 若い世代の育成「できるまでやるのも才能」 └ 石川佳純選手の誕生は、お母さんへの「憧れ」 └ 簡単に卓球をさせなかった母親の想い └ たった一打で「人生」は変わる └ 諦めなければ、道は開ける └ 勝負の厳しさも含めて、卓球が好き └ 好きだった卓球が嫌いになった日 └ 自分自身と向き合うことを逃げなかった 3. 小松成美の心に残る、あのフレーズ 4. お知らせ ============== 1. 成美のつぶやき レジェンド・国枝慎吾選手を超える逸材が現る!? 2023年1月、車いすテニス界のレジェンド、国枝慎吾さんが現役を引退しました。私のメルマガでもちょうど引退のタイミングで、その話題に触れましたので国枝さんの激動の人生を皆さんも共有してくださっていると思います。 その国枝慎吾さんの後を受け継ぐ選手が、さっそく登場しました。小田凱人(おだ ときと)選手です。小田選手は愛知県一宮市出身で、現在17歳。東海理化に所属するプロ車いすテニス選手です。 テニスの世界4大大会の一つ、全仏オープン。 2023年6月10日にパリのローランギャロスで開催された車いすの部決勝戦で小田凱人選手が初優勝しました。 世界ランキング1位のイギリス人、アルフィー・ヒューウェット選手をセットカウント2対0のストレートで破った小田選手は、彼自身初めてのグランドスラム優勝を勝ち取ったのです。 2006年5月8日生まれの小田選手の優勝は、1968年のオープン化以降、世界4大大会男子シングルスで史上最年少記録となります。 ゲームは終始小田選手が優位に展開し、第1セットを6-1、第2セットでは一進一退の攻防の末に6-4で制し、ストレート勝利を飾ったのです。優勝が決まった瞬間、小田選手はコート上で喜びを爆発させ、空に向かって叫び声を上げます。コートサイドでは、涙を流しながらコーチと抱き合いました。 それまで世界ランキング2位の小田選手は、全仏オープンの優勝で世界ランキング1位になることが決定しました。 小田選手は、ゲーム後のスピーチで対戦相手のヒューウェット選手に感謝の言葉を述べた後、力強くこうコメントしています。 「テレビの前で日本の皆さんにも見てもらえていると思うので、これをきっかけに車いすテニスを応援してほしい。これから僕がもっともっと盛り上げてさらに大きいスポーツにしていく。これからヒューウェット選手と何度も決勝戦を戦うことになると思うので、それを見てほしい。応援に来てもらった皆さんのパワーで勝てた。また来年お会いしましょう」 子供の頃からスポーツに才能を見せ、小学生の時はサッカークラブに所属し、プロサッカー選手を目指していた小田選手。しかし、9歳の時、左脚に骨肉腫を発症し、左脚の股関節と大腿骨の一部を切除する手術を受けたため、車椅子の生活となります。 プロサッカー選手の夢を諦めた小田選手は、2012年ロンドンパラリンピックの車いすテニス競技で活躍する国枝慎吾さんのプレーに釘付けになった感動から、10歳の時に車いすテニスに挑むことを決めたそうです。 2020年にジュニアマスターズの国際大会で優勝、翌年の2021年には史上最年少の14歳11か月で、ジュニアの世界ランキング1位になりました。 2022年4月4日に東海理化と所属契約を結び、プロ宣言。2023年1月に開催された全豪オープンでは準優勝を勝ち取っています。 2023年1月22日に世界ランキング1位のまま現役引退した国枝慎吾さんは、自らの後継者として名乗りをあげた小田選手を誰よりも応援しています。 全仏オープンのテレビ中継で解説を務めていた国枝さんは、「これ以上ないパフォーマンスを見せてくれた。すごい強さを感じた。ときと、おめでとう!」と小田さんの勝利を大絶賛していました。 国枝さんが引退を決意したのは、小田選手の存在が大きかったそうです。引退会見では、小田選手に向け「車いすテニス界を引っ張っていってくれ!」と若き後輩に声をかけていました。 小田選手も「これからいかに長い選手生活を送れるかが重要。国枝さんにたくさんのことを教えてもらいたいです」と、憧れの英雄にメッセージを送っていました。 グランドスタムを制し、世界ランキング1位になった小田選手はこんなメッセージを発しています。 「10代の人たちに一番僕のプレーを見てほしいし、何か伝えられるものがあると思うので、そういった意味でやっぱり子どもたちには絶対見てほしいです。より勝ちたい気持ちがいつも以上にあるので、それを本当に達成できれば、かなり理想のヒーロー像に近くなるんじゃないかと思っています」 今年残された全英、全米のグランドスラムはもちろん、来年のパリ・パラリンピック2024での金メダルも期待されています。 皆さんも、そんな小田選手にぜひ声援を送りましょう! そして私も、いつか、小田選手の強さの秘密や子どもたちへの想いについて、取材させていただきたいと思っています。 ※以下は、引用・参考にさせていただいた記事やWEBサイトです。こちらもぜひご覧ください。 全仏テニス 小田凱人が17歳で最年少優勝 車いすの部 男子シングルス | NHK | 車いすテニス 17歳小田凱人、史上最年少でグランドスラム制覇…全仏テニス車いす男子シングルス : 読売新聞 所属スポンサー 小田 凱人(おだ ときと)|東海理化ホームページ

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  • これまでノンフィクション作家として、たくさんのトップアスリートやトップ経営者の唯一無二の「人生」を取材してきました。その経験をもとに、書籍だけでは書ききれなかった小松成美流のコミュニケーション方法や独自哲学を伝えていきたいと思います。経営に、スポーツに、文化に。多岐に渡って、学びあるコラムを配信して参ります。誰もが発信者となる時代に、是非ご参加ください。
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