単身者世帯での「生活扶助」や「住居扶助」で一番高いのは、東京都ですが、「住居扶助」だけを見ても、東京では 1級地で53700円 、2級地で45000円、3級地で40900円です。
大阪では、これが、39000円、38000円、29000円と大分安くなります。
東京都内での一般社団法人とグルの不動産販売業者は、物件の地域相場の家賃が、たとえ39000円程度の場合でも、1級地での場合の家賃なら、53700円の「住宅扶助」額の最高額に設定します。
そして、ホームレスなどの生活困窮者を見つけ、 生活保護を受給させる手続きを支援 し、自社が販売する集合住宅に住まわせます。
すると、この物件の収益利回りは、格段にアップします。
何しろ周辺相場の 家賃より高い のですから。
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神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる
第53回(2023年7月3日号)
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みなさま、こんにちは!
「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔(かみき・へいすけ)です。
今回は、「不動産投資初心者を安心させて騙す『 満室保障サブリース契約 』 と 『 生活保護アパートの満室トリック 』という地獄のトラップ(罠)」について、問題点をえぐっていきます。
これから不動産投資に乗り出そうと思っている読者の方は、昨今増え続ける悪徳不動産会社の悪辣営業にけっして騙されることがないようにしていただきたいと思います。
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悪徳不動産業者の「満室保障サブリース契約」と「満室生活保護者専用アパート」による「アパート詐欺販売スキーム」に騙されるな!
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さて、1990年代後半から始まった日銀の「超低金利政策」を受けて、サラリーマンでも不動産投資に乗り出す事例が続々と増えてきたのが、このニッポンでした。
かれこれ、「失われた30年」といわれる日本のデフレ期にあって、不動産投資で財を成し、サラリーマンを早期引退して、自由で裕福な生活を送れるようになった人たちも大勢生まれました。
また、昨今ではそんな人たちに倣って老後の余裕資金をつくるために、これから不動産投資を始めたい――という現役サラリーマンの人たちも目白押しの状況なのです。
この状況は、日銀の超低金利政策によって「家賃収入額>ローン返済額」という従来とは逆転の構図が生まれ、借金をして不動産を購入すれば、その月々の借金返済額よりも、家賃収入のほうが大きくなる状況がずっと続いてきたからでした。
つまり、無から有を生み出すが如く、「キャッシュフロー」がプラスになって生まれるーーがその理由だったのです。
それ以前の時代に不動産投資を行う場合は、借入金利が高かったために、「キャッシュフロー」がマイナス、つまりは「持ち出し」になるのが常識でした。
そんな時代には、サラリーマンの立場では、不動産投資を行う人がとても少なかったのです。
おかげで、今では書店の投資本コーナーに行くと、不動産投資本がズラリと並んでいるのが当たり前の状況になりました。
不動産投資で、サラリーマンでも「財を成す」ことが可能になったわけでした。
こうした状況は、日銀の「超低金利政策」が続く限り、まだまだ有効なスキームとして続いていく――ともいえるでしょう。
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不動産には「儲かる物件」と「儲からない物件」があることをしっかり認識すべし!
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しかし、そこにはさまざまな落とし穴があります。
不動産の投資初心者が、悪徳不動産会社から容易に騙されやすい環境がある――といえるからです。
サラリーマンによる不動産投資ブームの結果として、不動産を投資用ローンで買えば、他人の賃貸料でローン返済がすすみ、十数年後には、借金完済でその不動産が自分の資産になる――と思う人が増えてきました。
ゆえに、市場での投資用不動産は奪い合い状態ですが、不動産には「儲かる不動産」と「儲からない不動産」があることを、よく認識しておかないと、悪徳業者に騙されます。
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次回は 「LGBTQへの差別禁止にも後ろ向きの自民党! 悪法乱発のうえに、旧統一教会の延命にどこまでも手を貸す、反日・売国の自民党を退場させるべし!」 というテーマで、その問題点をえぐっていきます。
それでは、次回をお楽しみに! どうぞご期待くださいませ。
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