(2017年10月18日第3号改訂)
こんばんは!
年金アドバイザーのhirokiです。
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1.年金が25年から10年で貰えるというのは年金の問題の解決になったのか。
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平成29年8月1日に本来の老齢の年金を貰うために必要な受給資格期間25年以上が10年以上という事になり、従来の25年以上が無いと年金がもらえなかった人が、最低でも10年以上に短縮した事で年金の受給権を獲得する事になりました。
平成29年8月1日に受給権が発生しているので、年金としてはその翌月9月分から年金を受給する事ができるようになりました。
やったー!10年の年金記録で貰えるようになって助かったーと思いきや、思ったよりも年金額が低すぎて驚いている方も当時は多かったのではないでしょうか。
今の公的年金は一部を除き福祉ではなく社会保険であり、給付と負担が明確な社会保険方式であります。
つまり、今までの人生において多く保険料を納めてきた人ほど給付も多くなるという自助努力と自己責任の考えなんですね。
それゆえに本来は20歳から60歳までの40年間は強制的に国民年金に加入して、その40年間完璧に国民年金保険料を支払った人であっても、65歳から年間795000円(月額66250円)の老齢基礎年金になるというのに、10年程度ではその4分の1になってしまいますからね。
よって、加入期間が少ないのに年金がもらえる事になったからって、貧困が解消される事はありません。
社会保険には貧困を解消する力はないのです。
ちなみにすでに貧困になってしまった人を助けるのが、最後の砦である生活保護です。
生活保護は社会保障給付費全体のせいぜい3%程度しか占めていません。
その3%のうち半分は医療費で、残り半分が現金給付(生活扶助)ですね。
だからよく生活保護の金額の事が話題になりますが、社会保障費の1%程度でしかありません。
それ以外はみんなで社会保険料をあらかじめ支払っておきながら、老後や障害、死亡の憂き目にあった人はその人たちを助けよう!でも、もし自分がそんな目にあったらみんなに助けてもらおうという互助の関係ですね。
社会保険というのは貧困になる前のまだなにも困っていない中間層として働いて生計を立てていた人が、もし働く事ができない事態になった時に貧困に陥らないようにあらかじめ自分の力で保険料を支払い、もし働けなくなったらみんなで助け合おうねという形なわけです。
社会保険は高所得者が低所得者を助ける制度というよりは、中間層の中間層による助け合いなのです。
さて、そんな公的年金を貰うための最低25年以上がもう6年前から10年に短縮されたので、大体どのくらいの年金額になり、また、同じ条件で同じ期間でありながら年金額が異なる場合を2人の人で比較して見てみましょう。
というわけで事例。
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