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ビジ選☆リーダーズ Vol.1004『幸齢者 幸せな老後のためのマインドリセット』(和田秀樹)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■「幸齢者」へのマインドリセットのすすめ 高齢者は贅沢が似合う年代だ。だが、日本では贅沢に暮らす高齢者 は少数派だ。経済的な理由より、心持ちの違いだ。退職金をもらえ ば、それを老後の貯えにしようとするのが日本人なのだ。 だが、頑張って働いてきたご褒美として、贅沢に暮らす人生も楽し いはずだ。年をとれば、それまでの社会常識にがんじがらめに縛ら れなくてもよくなるはずだ。 定年退職すれば「〇〇社の社員」「公務員」という縛りがなくなる る。現役時代には、したくてもできなかったことも、堂々とできる ようになるはずだ。高齢者こそ好きなことをやるべきなのだ。 ところが、その後も相変わらず人目を気にしながら過ごす高齢者が 多い。心から好きなことをやろうとせず、現役時代と同じように自 分を抑えて「がまん」を続けてしまうのだ。 ★ がまんは、生活全般に及ぶ。医者からの指導でおいしいものを控え たり、老後資金を過度に心配して倹約に努めたり、「高齢者らしく ない」と言われることを気にして地味な服を選んで着たりする。 「高齢者は悪目立ちしないように我慢をしなければならない」と思 い込んで老後を生きる日本人が多い。だが、人生を折り返し、定年 してからもなお、我慢ばかりしているようでは幸せとはいえない。 幸せな高齢者というのは、好きなことができている人だ。かつての 日本では節制が美徳とされた。そんな時代を生きていた人は、遊ぼ うとしても心にブレーキがかかって存分に遊べなかったはずだ。 だが、今の60代や70代は、日本が豊かな時代を知っている。あ のバブルも経験している。だから、人生を楽しむ能力は決して低く ないはずだ。 高齢者になったら、我慢するのでなく、好きなことをするべきだ。 高齢になることは自由になることだと捉えるべきだ。そんな「マイ ンドリセット」が必要なのだ。 ★ メンタルが変われば生き方が変わり、世の中が違って見えてくる。 残りの人生はより充実したものになる。70代になったら自由に生 きるべきだ。それが80代、90代を豊かにする秘訣だ。 80代になっても、知的好奇心を失うことなく、多彩な人間関係を 保っている人は、70代を自由奔放、活力いっぱいに過ごした人 だ。定年後をどう過ごすかが人生の後半生を大きく左右するのだ。 人はそれぞれ年齢も体型も違うように、性格や考え方も違う。生活 の環境や仕事も家族構成も違うはずだ。一人ひとりは、まったく違 う人生を歩むのだ。 それでも、すべての人に共通することがある。それは、全員がいず れ死ぬということだ。ただし死に至るまでに「満足しながら死んで いける道」と「後悔しながら死んでいく道」の二つの道がある。 満足しながら死ぬためには、老いを受け入れ、できることを大事に することだ。これが「幸せな晩年」と「不満足な晩年」の境目だ。 幸せとは主観であり、本人がどう考えるかで決まるのだ。 日本では、65歳以上を「高齢者」、75歳以上を「後期高齢者」と 呼ぶが、機械的で、切なくなる。頑張って生きてきたのだから、も っと明るく、希望の持てる呼び方にすべきだ。 そこで70歳を過ぎ、楽しく充実し、幸せを感じて暮らしている人 を「高齢者」でなく「幸齢者」と呼ぶことを提唱したい。これなら 温かみや、年をとることへの希望も感じられるはずだ。 誰でも、幸せな晩年を過ごし、人生を全うしたいと考えるはずだ。 目指すべきは「幸齢者」なのだ。年齢を重ねても、なお我慢し続け る日々を送る「高齢者」ではないはずだ。 「幸齢者」になるには、マインドリセットが必要だ。マインドリセ ットをすることで、行動が変わり、習慣が変わり、最後には運命ま でも変わっていくはずだ。

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