[1] 市況展望 (執筆日時:7月1日 23時)
いつものように市況を展望します。
[1] 当面の相場展望
6月も5月に引き続いて、右肩上がりの相場
展開になりました。月初に「30,886円」で
始まり、それがほぼ最安値になって、19日には
「33,772円」の高値を付けました。そこから
もう一段高があるか、というタイミングで、
岸田総理が衆議院解散を見送ったため、失望
売り的な調整地合となりました。
そうは言っても、27日に「32,306円」まで
下がったところで切り返し、30日の終値は
「33,189円」でした。現時点までの下落率は
わずか「4.3%」なので、もう少し下がる
局面があってもおかしくはないです。
小幅な調整の下落率を「7%」としても、
「31,400円前後」まで、あと900円くらいは
下値余地がありそうです。
一方、7月1日の時点のシカゴ日経平均
先物の値は「33,415円」なので、やや先高感
が漂っています。
このように、日本の株式市場には根強い
インフレ圧力がかかっていますので、なか
なか下がってきません。
よほど想定外の悪材料が飛び出さない限り、
日経平均株価に対するインフレ圧力が基底に
存在し続けると考えています。
一方で、目先のところでは、7月29日の
日銀政策決定会合まで、または、お盆の前後
までは、踊り場的な調整局面が示現するの
ではないかと考えています。
それについての詳細は、[2]で述べます。
そして踊り場的な調整局面が終了する8月
中旬以降は、根強いインフレ圧力によって
日経平均株価が再度上昇する局面がありそう
です。
ただ、年末・年始(早ければ今年の秋)
以降に、ドル円相場が円高にシフトしたり、
海外の景気が後退したりした場合には、
この上昇基調が反転することになるでしょう。
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