リチウム制約で脚光を浴びる水素燃料車
EV(電気自動車)の潮流が変わりそうです。EVのバッテリーの原料となるリチウムが十分確保できなくなる危機感が強まっています。リチウム生産は数年後には需要に見合った供給ができない見通しになってきました。リチウムに代わる原料を開発するか、現在進められている水素燃料へのシフトが避けがたくなりそうです。
「現実化するリチウムの供給制約」
オーストラリアの資源会社でリチウム化合物を生産するレイク・リソーシズ社は先月の会合で、バッテリー会社が原料のリチウムを確保できない危機に至る可能性が高いと述べました。またリチウム生産最大手の米国アルベマール社は、2030年には高まるリチウム需要に対して、その供給が50万トン足りなくなる、との見通しを出しました。
韓国のバッテリー大手SKオンや日本の阪和興業などがこのレイク・リソーシズ社からリチウム製品の供給を受けていますが、昨年から需給のひっ迫で価格が高騰しているだけでなく、今後は需要の拡大に伴って、供給が追い付かず、利用各社が十分な量の確保ができなくなる可能性があります。EV化で出遅れた日本は、それだけリチウムの確保、バッテリー生産が厳しくなります。
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