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【痛くない死に方 2023年第26号】「死」を見すぎた僕――医者になって嬉しかったこと、悲しかったこと

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2023/07/01
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2023年 第26号 【長尾和宏の痛くない死に方】 長尾和宏です。蒸し暑い季節になりました。各地で豪雨も降っています。 皆さんの地域は大丈夫でしょうか? 農作業をされている人は気が気では ないでしょう。雨が続いても、晴れが続きすぎても、作物はうまく育たない。 自然界と付き合うのに、0/100思考は無理というものでしょう。 ウイルスと付き合うのだって同じ。「ゼロコロナ」とは、もう雨を降らせない、 と叫んでいたのと同じくらい愚かな考え方でした。 それでも、尾身さんが第9波を煽るから、街中ではまたマスクをつけている人が また増えてきたたようですね。トホホ。 感染者が増加するたびに、メディアは「第〇波」と煽るつもりでいるのでしょうか? この先10年はおそらく一年に2度3度と、感染者が増えることはあるでしょう。 その度に尾身さんが総理大臣を訪れて、「第15波がきています」「第20波が来て います」と記者会見を開く気なのでしょうか? アホか! ここはみんなで、島倉千代子の「繰り返す~繰り返す~さざ波のように~」を歌って ウイルスとはそういう性質であることを理解するべきです。 あるいは、「今何波?」「そうね、だいたいね~」でいいじゃないか。 数えることに意味があることと、意味がないことがある。もう国民は知っている。 ワクチン後遺症で亡くなった人の数は、ちゃんと数えなければならないよね。 それは自然の死ではなく、人に殺されたも同然だから。 さて、まぐまぐの読者さんだけで募集をかけました6月29日の僕の六本木ライブ。 おかげさまで無事に終了いたしました。ご応募いただいた皆さん、遠くからお越し 頂いた皆さん、そして今回抽選に漏れてしまった皆さん、すべての皆さんに感謝 いたします。神戸文化ホールとはまったく違う「密」なライブハウス。少しずつ 席を詰めていただいてお客さんはぎゅうぎゅう。知らない人同士が、同じ皿から トマトを取り合う。乾杯してすぐに打ち解けているようだ。 ああ、僕の卒業式がマスクなし、笑いありでできた。 コールアンドレスポンス、最高! 皆さんととても近い距離でお話しする時間は最高の喜びだ。 皆さんのおかげで、とても幸福な65歳を迎えられました。 シンドイ人生を歩んできたので、まさかこんな形で老人の階段を登れるとは、 思ってもみなかったのでまさに感無量です。皆さんには感謝しかありません。 こんなわがままな僕にたくさんのお花と言葉をありがとう。 サプライズもあった。神戸文化ホールには、梅沢富美男さんからお花が、 六本木のライブハウスには、高橋伴明監督が突然顔を出してくれた。 梅沢富美男さんもこの3年、どれほど大変な思いで、舞台を続けることに 必死だったろうか。梅沢富美男さんがお母さんのことを綴った本のタイトル は『顔で笑って、心で泣いて』だったけれど、ほんとうにあの心境だったと思う。 夫が出兵した日も、梅沢さんのお母さんの竹千代さんは、舞台に立ち踊った。 その竹千代さんが亡くなった日も、息子の富美男さんは舞台に立って微笑んだ。 高橋伴明さんもそう。一緒に撮影した映画『痛くない死に方』ができたときには、

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  • 本邦初!100パーセント「死」のことについて語るメルマガ。2000人以上を看取った医師であり、日本尊厳死協会副理事として、日々「死」と向き合う医師と一緒に、死に方について考えませんか? 家族の死と向き合わなければならない人、大切な人が死んで、喪失感から抜け出せない人、今、どうしようもなく「死にたい」人も……あなたのこころに届くメッセージが満載です。
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