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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第627号(2023/7/2) 株高へ巻き戻し、円安は持続/米国経済指標の強弱に注目集まりそう
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
7/8(土)高岡(4/25)
7/15(土)名古屋(4/20)
7/22(土)大阪(6/15)(残席:9)
7/29(土)横浜(10/20)
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も、決まったものがあれば掲載します。現時点で、開催が決定しているものの、主催者が受付を始めていないため載せていないセミナーが、複数あります。受付が開始され次第、順次掲載していきますので、お手数ですが、上記ページをこまめにチェックしていただけるとありがたいです。
☆過ぎし花~先週(6/26~6/30)の世界経済・市場を振り返って
<株価が反発、為替の基調は円安持続>
(まとめ)
世界市場は、先々週の株安の反動から、全般に株高へ振れ戻りました。外貨相場は、先々週に引き続き、基調として円安が優勢でした。
日本株については、日経平均は33000円台を回復したものの、先物主導の感が強いです。
米国では、先週発表された経済指標が強く、一方で市場では政策金利がそれほどは引きあがらないだろうとの観測が根強いため、「景気は強く金利は上がらない」といった、いいところ取りで株価が上がったと解釈します。
(詳細)
先々週の世界市場では、株安、円安の展開でしたが、先週は株価は反発した一方、為替市況は円安基調が持続しました。
日本では、日経平均が33000円台を奪回しました。ただ、同指数が前日比で655.66円(2.02%)上昇した6/28(水)は、前場引けと後場寄りの間の昼休みに日経平均先物が急騰するなど、先物買いで持ち上げられた感が強いです。
先週発表された日本の経済指標では、6/30(金)の5月の鉱工業生産が、前月比で1.6%減少しました。前月比マイナスは4か月ぶりで、生産水準のグラフを描いてみると、昨年夏場以降の生産の頭の重さが明確です。世界経済の悪化で日本からの輸出が(数量ベースで)減少し続け、それが国内での生産を圧迫している、という事態が進行し続けています。
米国では、先週発表された経済指標の多くで、堅調なものが目立ちました。それは具体的には、6/27(火)発表の5月の耐久財受注(前月比1.7%増)、同月の新築住宅販売件数(同12.2%増)、6月のコンファレンスボード消費者信頼感指数(5月の102.5から109.7に上昇)といったところです。また、6/29(木)には1~3月のGDP統計改定値が公表され、実質経済成長率(前期比年率ベース)は、当初発表の1.3%から2.0%に大きく上方修正されました。
一方で、米連銀は年内0.25%幅2回分の利上げ見通しを提示していますが、市場ではそれほどは上がらないとの見解が根強いです。
そのため、米株式市場では週末にかけて、「景気は強いし金利は上がらない」といった、いいところ取りの心理が広がり、株価指数は上げ足を強めました。かえって危うさを感じます。
そうした相場付きを、騰落ランキングで確認しましょう。
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