『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年7月3日号
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『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年7月3日号
●赤羽雄二の視点:部下とのコミュニケーションをとる(その2)●今週の相談
・アナリストをしています。情報収集と分析をChatGPTですればいいじゃないかという上司のもと、どうやって自分も成長しつつ、ChatGPTをうまく使いこなせるでしょうか
・同僚の動きがチームのボトルネックになっています。上司には何とかうまくやってくれと言われているのですが、なかなか動いてくれません。
・講演するのがいいと赤羽さんがときどき言われますが、どうやって講演をするのかイメージが湧きません。どういうステップで進めばいいのかヒントをお願いします。
毎週月曜日発行
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【はじめに】
本メルマガでは、皆さんからの仕事やプライベート上の多くの悩み・質問にていねいにお答えします。メルマガを購読している方なら、どなたでも質問&相談が可能です。(ご質問: akaba@b-t-partners.com )
【『ゼロ秒思考』とは】
『ゼロ秒思考』は、マッキンゼーで14年間、その後も多くの企業、個人を支援してきた私が生み出した独自のアプローチです。
「メモ書き」によって思考と感情の「言語化」に慣れ、強化することで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心が強くます。くよくよしなくなります。何をすべきかがわかるので、行動も早くなります。
20数年にわたって改良し、内外で実践していただいた結果、10万人以上の方に効果を実感していただいています。
誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、効果は絶大です。実践された方々からのコメントの一部を紹介します。
「明らかに日々の思考量や行動量が増えた」
「打てば響くような会話ができるようになった」
「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」
「自分に自信がついた」
「気持ちを素直に伝えらえるようになった」
本メルマガは、この『ゼロ秒思考』をベースに、皆さんの悩みに答えていきたいと思います。
赤羽雄二の視点: 部下とのコミュニケーションをとる(その2)
2.部下の悩みを聞く
できる部下も、できない部下も悩んでいる
部下には常に悩みがある。新しい仕事に取り組む際、「どこからどうやって進めたらいいか自信がない」「上司に何もかも聞くことはもちろんできない」「同期がまた先に昇進した」「他のメンバーと折り合いが悪い」「新しい上司が何を考えているのかわからず、不安だ」などなどだ。悩みがない、ということがほぼなく、常に多かれ少なかれ悩んでいる。
できない部下は、悩みがより深い。「会社にいつまでいられるかわからない」という悩みは生活の基盤がかかっているので、より不安になる。上司に叱られることも多く、職場によってはかなりいたたまれないようなところもあるだろう。そういう部下に限って、家に帰ると家族とぶつかっていたりする。仕事上の悩みだけではなく、家でも悩みが多くなる。
できる部下も、もちろん悩みがある。「今の仕事をしていていいのか」「このままやっていて、夢だった留学に本当に行けるのか」「もっと成長するために自分は何をすべきか」など、やや前向きな悩みかもしれないが、本人にとっては深刻だ。気持ちの上の深刻さは、できない部下と大差ない。
上司に打ち明ける悩みはごく一部
ところが、どんなに悩んでいても、部下が上司に打ち明ける悩みはごく一部でしかない。自分の生殺与奪を握っている上司に対して、全部打ち明けることは賢明ではないので、当然のことだ。
したがって、上司は、部下からの相談に対しては、常に全体の1〜2割しか話してもらっていないという前提で話を聞くほうがよい。決して全部を話してくれてはいないと思えば、より真剣に聞いて全体像を把握しようと思うし、判断もより慎重になる。考え抜いて、よりよい解決策を考えるきっかけにもなる。
悩んでいる部下の視点は、普通の精神状態より狭くなっている。「誰が何を言った」とか、「こういう扱いを受けた」などの内容が片寄りがちなので、裏取りをし、他の人の意見も気をつけながら把握して、バランスの取れた助言をすることが必要になる。
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