久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.139 2023/07/04発行
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3.大人の放課後相談室
Q ついついアドバイスしすぎるクセを直したい
毎朝、小学3年生の息子と野球の朝練をしています。そこで息子に対していろいろアドバイスをしていますが、息子はとても面倒くさそうに聞いています。きっとアドバイスのつもりが熱が入りすぎて、口うるさいだけになっているのかもしれません。
本当に息子を上達させるなら、あれこれアドバイスするよりも、絞った方がいいなぁと思いつつも、できずにいます。
どうしたら口出ししたくなるクセを直せるでしょうか?
(埼玉県/37歳/男性)
A わが子を上手にするより、今しかない二人だけの時間を楽しむ方が大切です。
小学3年生のお子さんと野球の朝練!なんと羨ましい。そして懐かしい。
1 朝練から、楽しい思い出と親子の絆作りにパラダイムシフト
もし、あなたがプロコーチで、息子さんがプロ野球選手になりたいのであれば、話は別ですが、そうでなければ、朝練は「今しか味わえない貴重な親子間コミュニケーションの場」だと考えます。
私も、今から10余年前には、わが子と、近所の公園で朝キャッチボールをしていたことがありました。二人の息子が成人となった今では、まるで夢のような楽しい体験でした。
もちろん、私は野球部でもありませんし、草野球を楽しむわけでもありません。小学校の時に、友人たちとふざけて遊んだ程度で、上手でもありません。息子は息子で、友だちと遊ぶ時に困らない程度に上手くなりたい気持ちで、私にキャッチボールにねだったのでしょう。
下手な親が下手な子供に教えるのですから、どんな状況かは、想像に難くないでしょう。
それでも、いや、それだからこそ、私にとっては、かけがえのない楽しいひとときでした。
わが子が、ちょっとまともな球が投げられただけで嬉しいですし、少し難しい球を捕れただけで嬉しくて絶賛してしまいます。
下手だからこそ、ちょっとできたことの凄さや嬉しさがわかりますし、あまりほめられたことが無いからこそ、思い切りほめたくなるのです。
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