━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
セクシー心理学GOLD 2022-07-05
第722曲
精神力は、実は無限大!?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。ゆうきゆうです!
今夜は、女医と青年の会話で、こんな話をお届けします。
女医「突然だけど、あなたは、精神の力は強い方?」
青年「う、うーん…僕は強くはないですね…」
女医「具体的には?」
青年「少し仕事や勉強しただけで疲れちゃいますし…。休憩しないとなかなか
回復しないです」
女医「それが大間違い」
青年「大間違い!?」
女医「今回は、精神力について、とてもとても重大な話をしてあげるわ」
青年「な、何ですか…!?」
◆ 精神力は、無限? 有限?
女医「実はアメリカのスタンフォード大学の心理学者、ベロニカ・ジョブは、
60人の大学生を対象にして、
『精神力』についてアンケートを行ったの」
青年「精神力についての調査…?」
女医「そう。具体的な質問として
『あなたは、精神力というのは、いくら使ってもなくならないと思いますか?』
とか
『精神力は有限で、休まないと回復しないと思いますか?』とか聞いたわけ」
青年「ははぁ…。自分ならもちろん、精神力は使うほどなくなりますし、休ま
ないと回復しないと思います」
女医「だよね? 実際にそう考える人は多かった。でも逆に
『精神力はいくら使ってもなくならない!』
『有限ではない、休むこととは無関係だ』
って考える人もいたの」
青年「へ、へぇ…」
女医「さらにこのあと、参加者たちに面倒くさい課題にチャレンジしてもらっ
たの」
青年「は、はい」
女医「すると『精神力は有限だ』と思っている人たちは、課題の途中でミスが
頻発したの」
青年「ま、まぁ…。面倒くさい課題なら、疲れますからね、当然ですよ」
女医「でもね、『精神力は尽きることはない』って信じていた人たちは、ミス
が頻発しなかったのよ」
青年「は!?」
女医「すなわち精神力は有限、というのは、実は思い込みに過ぎず! 有限と
思っていれば有限、でも無限だと思っている人は無限に精神が働いた…と考え
られるわけ」
青年「ええ!?」
女医「さらに続きがある。『精神力は有限』だと思っていた人たちは、そうで
はないと思っていた人たちに比べて、お菓子など健康にあまり良くない食べ物
を、24%多く食べていたの」
青年「は…!?」
女医「さらに何かの課題を先延ばしにする度合いも、35%多くなったのよ」
青年「えええっ!? そんなに違うんですか!?」
女医「そう。『精神力は有限』と思っていると、『精神力がなくなってきたか
ら、お菓子を食べないと』『精神力が今は足りないから、この課題を先延ばし
にしよう』って考えてしまう可能性があるというわけ」
青年「うっ…」
女医「でも『精神力は無限だ』って思っている人は、その思考をしにくいため、
お菓子も食べづらくなり、また先延ばしにする可能性も減ったと考えられるの」
青年「そうなんですね…。もし本当に精神力が有限や無限という物理的なもの
なら、そんな差が生じるのもおかしいですね…」
女医「その通り! 『身長は無限だ』とか思っていても、身長が突然に伸びた
りすることはないよね。『財産は無限だ』なんて思っていても、持っているお
金以上に何かを買うことはできない。そういう物理的なものと違って、精神力
に関しては『考え方』によって、大きく変わる可能性があるということなの」
青年「そ、そうなんだ…」
◆ ガマンしろ、ではない。
女医「とはいえ、誤解してほしくないんだけど」
青年「え?」
女医「だからといって、何かつらいことがあっても、ただガマンして耐え続け
ろ、というわけではない。本当に大変なピンチや、明らかにストレスフルな状
況だったら、逃げるべきだと思う」
青年「は、はい」
女医「ただ『精神力は有限だから…』と思い込みすぎてしまうことは良くない
よ、と言いたいの。そうなると、逆に過保護になりすぎてしまって、『無限』
と思っている人に比べて、ちょっと面倒な作業ですぐ疲れてしまい、仕事や勉
強の能率が大きく下がってしまうことになる。それを積み重ねていったら、
『無限』って思う人との差はどんどん広がるばかりだよね」
青年「な、なるほど…」
女医「だから、もし思い当たることがあって、『もっと精神力を強くしたい!』
『もっとエネルギッシュに仕事を進めていきたい!』と思うのなら、ただ思考
を変えること。『精神力は実は無限なんだ、そう思っていれば、無限に仕事や
勉強などで頑張ることができるんだ』って考えてみる。そうすると、それだけ
でも集中力などが変わる可能性があるわけ」
青年「や、やってみます…!」
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)