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第753回 不安定化する欧州、エノクの預言を再び見る

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…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第753回 不安定化する欧州、エノクの預言を再び見る …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 まず今回はメインテーマとして、フランスで起こった暴動の拡大と、それが何を意味するのか考察する。おそらくこの出来事も、欧米の凋落と多極化の進展を示す重要な兆候になるだろう。 最後に、以前に何度も紹介したプレヤーレンの「エノクの預言」を再度見て見る。いまヨーロッパで起こっている暴動は、もしかしたら「エノク預言」の前触れなのかもしれない。 ▼フランスから拡大した暴動 それでは今回のメインテーマを書く。フランスから拡大した暴動と、それがもたらす意味についてだ。この出来事が起こったタイミングから見て、欧米の凋落と多極化の進展を象徴する出来事になった。なぜか、日本ではほとんど報道されていない。 7月4日、中国とロシアが主導する「上海協力機構(SCO)」首脳会議が、オンライン形式で開かれた。ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者、プリゴジンによる反乱後、プーチン露大統領は初めて国際会議に出席し、中国とともに米欧への対抗軸としての結束を図った。イランは9か国目として「SOC」に正式加盟し、多極化の拡大路線が進んでいる。 米欧への対抗姿勢では、中国とロシアが歩調をそろえた。中国の習近平国家主席は「対外政策は独立して自主的に制定するべきだ。外部勢力がこの地域で対抗する陣営を作ることに警戒しなければならない」と述べた。台湾問題などに関与を強める米欧などを念頭にけん制する狙いがあるとみられる。またプーチン大統領は会議で、「ロシア国民はかつてないほど結束し、社会全体が反乱の試みに立ち向かった」と述べ、反乱で政権基盤がむしろ強化されたとアピールした。 プーチン大統領も米欧との関係について「ロシアは制裁や挑発行為に抵抗する」と宣言し、「SOC」加盟国との連携強化で対抗する姿勢を鮮明にした。 このように、「SOC」にはイランも加盟した。ベラルーシの加盟申請も承認された。「SOC」は多極化の一翼を担う機構として拡大を続けている。来月には「BRICS」の首脳会議が開催され、そこではいま中国とロシアが取り組んでいる「BRICS国際決済通貨」の発表もあるかもしれない。 世界の多極化は急速に進んでいる。新しい政治経済の国際的な新秩序の形成は、予想を越えるスピードで進展している。これはまさに世界史の転換点になる動きで、これから数年以内に世界はさらに大きく変わることは間違いないだろう。もちろん多極化への転換は世界戦争の危機もはらんでいる。 ●フランスから拡大した暴動 そうした多極化が進展するタイミングで起こったのが、フランスから発生し、ベルギーやスイスに拡大した激しい暴動である。この一連の出来事が多極化を進展する動きに直接的につながるわけではないが、欧米の凋落と多極化の早い進展を象徴する出来事になった。 6月27日、パリ郊外で交通違反の現行犯で警察に射殺された17歳のフランス系アルジェリア人の配達ドライバー、ナヘルの死をめぐり、フランス全土で暴力的な騒動が勃発した。パリのランドマークであるルーブル美術館に近いリヴォリ通りや、パリ中心部最大のショッピングモールであるフォーラム・デ・アールなど、いくつかの地区で商店が略奪された。首都圏では数百人の逮捕者が出ており、暴力から労働者や乗客を守るため、交通機関は早々に運行を停止した。

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