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2023年7月7日号(Vol.270)-職場におけるコミュニケーションを怠るなかれ&プーチン大統領に踊らされる世界

最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
第270号(2023年7月7日号) 『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』 はじめに: いつもメルマガをお読みいただきありがとうございます。 そして今日は七夕ですね。 曇りの予想ですが、素敵な夜になるといいですね。 さて、今週号の内容ですが、まず【1】の 『無敵の交渉・コミュニケーション術』のコーナーでは、 今週から【職場におけるコミュニケーションの重要性】についてお話しします。 最近、コロナ禍の影響もあり、なかなか面と向かって直にコミュニケーションを取ることが少なっていましたが、 次第に働き方などもノーマルモードに戻ってくる中、 職場における(社内での)コミュニケーションの機会も必要性も増えてきているのではないかと思います。 お話しする内容は、先週まで6回にわたってお話しした“情報を制する者は交渉を制する”にもつながる内容になりますし、 よく似た題材を過去にも扱っていますが、きっと新しい気づきを得ていただけるのではないかと思います。 その注目の内容は、本編をお楽しみに♪ 次に【2―国際情勢の裏側】ですが、今週もいろいろなことが起きた一週間でした。 プリゴジンの乱から気が付けばもう2週間ほど経ちますが、 ロシア国内にも、対ウクライナ戦線でもいろいろな情報が錯綜しています。 ロシアは弱体化し、プーチン大統領の神通力は通用しなくなったのか? ウクライナによる反転攻勢は、予想に反して、失敗しているのか? ロシア軍は手ぐすねを引いてウクライナ軍がやってくるのを待っているのか? 懸念のザポリージャ原発の安全は? いろいろな情報が流れています。 それぞれの真偽についてはじっくりと分析する必要がありますが、一つ言えることは、 【ロシア・ウクライナ戦争は長期化し、両国の力を削いでいくということ】と 【長期化するにつれ、ウクライナを支援する国々とその国民の生活は苦難を強いられることになるだろうということ】です。 これについては【2‐国際情勢の裏側】のコーナーでお話しします。 その裏でグローバルサウスの“結束”と“分断”の兆候があり、そこにおける中国の影響力が見えています。 現在、今年G77+Chinaという途上国グループ(交渉グループで、現在160か国弱のメンバーシップだが、 中国はそのメンバーではない)が、今年議長国を務めるキューバの首都ハバナで会合を開き、 環境問題について話し合っていますが、 50年ほど続くパートナシップと地政学的な利害から生まれる分断の兆候が見えてきています。 総じて中国の貢献に対するポジティブな評価が多いのですが、 議長国キューバがアメリカの制裁対象国になっていることもあり、 アメリカとの関係を気にする“途上国”が立ち位置に苦慮し、代表を派遣していない国が多く、 9月に予定されているサミットへの参加も躊躇する動きが出てきているようです。 そこでグローバルサウス、ここでは敢えてG77と呼びますが、を再度結集させ、 国際社会における“決して無視できない”パワーハウスとしての地位を再建できるかがカギとなり、 中国がその核に位置することが出来るかどうかが試されています。 混乱する国際情勢の中で、“志を同じにするはずの国々”もそれぞれの立ち位置を見失いつつあるように見えますし、 インド、インドネシア、ブラジル、南ア、トルコといった国々がバランスを取りつつ、 グローバルサウスの結集の核になろうとしています。 混乱と分断か? それともJoint Forceとしての形態を回復し、“途上国にとっての利益”を協力して獲得することを選ぶのか? そして、その時、中国の立ち位置はどこにあり、中国との距離感はどのようなものになっているのか? いろいろと目が離せません。 今回のメルマガも長くなりましたが、どうぞ最後までお付き合いくださいね。 それでは今週号、スタートします★

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  • 世界各地の紛争地で調停官として数々の紛争を収め、いつしか「最後の調停官」と呼ばれるようになった島田久仁彦が、相手の心をつかみ、納得へと導く交渉・コミュニケーション術を伝授。今日からすぐに使える技の解説をはじめ、現在起こっている国際情勢・時事問題の”本当の話”(裏側)についても、ぎりぎりのところまで語ります。もちろん、読者の方々が抱くコミュニケーション上の悩みや問題などについてのご質問にもお答えします。
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