ウィリアム・ダドリー元NY連銀総裁が指摘するように「アメリ
カの 実質中立金利は0.50%から1.00%まで0.50%分
も上昇しているかもしれない」「控えめに見てもアメリカの長期金
利は4.5%へ上昇してゆく」ことが「本当」ならば、FRBが今
年あと1~2回の利上げをすることは合理的です!!!
ダドリー発言に触発されたせいか、7月5日のFOMCの議事録の
発表からアメリカ国内の長期金利は上昇を開始しました!
ここにきて、とうとう「高めのインフレ&高めの金利が同居する」
時代が、言い換えると「スタグフレーションっぽい経済(高めの金
利時代で、実質経済成長が低くなる経済)」が近づいていることを
市場が意識し始めたのだと思います。
兼ねてからお伝えしていることですが、
「第二次世界大戦中の巨大なバラマキ」が「戦前のデフレ経済
に構造変化を巻き起こして、戦後経済をして「インフレ&高金利」
時代へとシフトさせたように、「コロナ危機時の巨大なバラマキ」
がコロナ危機前のディスインフレ経済に構造変化を巻き起こして、
コロナ危機後の経済を「高めのインフレ&高めの金利」時代へシ
フトさせたようなのです。
ところが、今のアメリカの債券市場は全くもってこのこと(=「高
めのインフレと高めの金利が同居する」時代が到来していること)
を織り込んでいないようだったです。
つい二日前まで、債券市場は、引き続き「インフレ目標は2%で、
中立的な実質短期金利は名目で2.50%」というディスインフ
レ的時代がまだまだ続くことを前提としていたようなのです。
そして、問題は、この間違った金利予測の上で、目下の「AI祭り」
が激しく燃え上がっていたということです!!!
アメリカ債券市場がこの間違った予測を修正するとき、この夏ア
メリカ債券市場では「長期金利の上昇を伴う市場の大混乱」が巻
き起こることでしょう。
この「長期金利の上昇(=債券市場の大混乱)」は、アメリカ株式
市場の混乱へも波及、「AI祭り」をも弾けさせてゆくことでしょ
う。
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