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国際戦略コラム NO.p0775 ???
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/ ???
2023.07.10 ???
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ウ軍は遅いが着実な前進
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ウ軍は、バフムト、ザポリージャ、ヘルソンで前進している。プリ
ゴジンの反乱で勝機がウ軍に傾いたようである。この現状と今後の
検討をしよう。 津田より
0.米国と世界の状況
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NYダウは、コロナで2020年3月23日に18,591ドルまで急落したが、
2022年1月4日に36,799ドルと最高値更新となり、2022年10月10日は
29,202ドルで安値となり、2023年6月30日は34,407ドルで、7月3日は
10ドル高の34,418ドル、5日は129ドル安の34,288ドル、6日は366ド
ル安の33,922ドル、7日は187ドル安の33,734ドル。
先週、株価は下落である。米国の景気指標が全般的に予想値より高
く、景気後退になっていないし、6日の雇用ADP統計も大幅な雇用増
加であり、FOMCでの利上げが確実になり、それも2回の利上げではな
く、複数回の利上げが必要であると思われ、10年債金利が4%台に上
昇したことで、6日の株価は大きく下げた。
そして、7日の6月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比
20万9000人増と、2020年末以来の小幅な伸びにとどまったが、平均
時給は前年比4.4%増なり、予想より高い。
もう1つ、雇用動向において人種格差が広がっていることも浮き彫
りとなった。黒人の失業率は6%に上昇し、昨年8月以来およそ1年ぶ
りの高水準である。ADP報告とは逆の結果であり、米金融当局がイン
フレ抑制に向けてタカ派姿勢を強めるとの懸念を和らげる内容とな
ったが、7日の株価も下落した。FRBは、賃金の上昇圧力がなお脅威
を感じていると見たことによる。
利上げでも米企業は、日本で低金利の資金を借りて、資金需要を満
たしているので、米国の金利上昇は問題がないという。日本の銀行
も貸し出し金利を上げているが、2%とか3%レベルである。非常に低
い。
一方、米庶民にはインフレが襲い、ローン金利だけが高くなり、資
金繰りに窮して、質屋に駆け込んでいるという。
貧富の差が益々拡大しているようである。
もう1つ、気になることは、台湾の輸出が6月に急減した。2009年以
来最も大きな前年割れとなり、世界的な電子機器需要の低迷と景気
への影響に対する懸念が強まっている。
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