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ドルは高いのか? 安いのか?

角野實のファンダメンタルズのススメ
  • 2023/07/10
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ドルは高いのか? 安いのか? おはようございます。 山下達郎さんがジャニーズ事務所に忖度をしているという批判に対して反論を行いました。同調圧力というものも酷いものだな、とは思います。私は山下達郎の音楽というと、高気圧ガールやクリスマスソングの有名な歌、を知っていますが、山下達郎さんがジャニーズへの楽曲提供で食べているということも初めて知りました。お世話になったジャニーさんを批判することは自分としてはできない、というのは理に叶っていると思いますし、なぜ、世間は人それぞれの立場があるのに同調を求めるのか、理解に苦しむこともあります。印象的な言葉は「黙っていると言ったもの勝ちでそれが正しいことになってしまう」という言葉です。まさに今の時代を反映している言葉で、なんでも、言ったもの勝ち。それがコンセンサスを得るとそれがすべて正しい、ということになってしまうことのこわさ、ウクライナ、環境問題、ニューリベラル、そんなに褒めたたえるものかな、と私などは感じています。 言えることは世間の言うことは短期的には当たっていると感じることが多数ですが、長期的に見るとほとんど間違いだろうね、と思います。なんでも白黒をつける文化はインターネット誕生時に危惧されたことですが、短期的な結果を求めすぎる昨今、危惧を感じているのは私だけでしょうか? かといって批判的なわけではありません。みなそれぞれに過去の失敗を学習して意見表明をしているのでしょうから悪いことでは、ない、と思います。しかし、もう少し長期的な視野に立ってほしいよね、と思うことは多々あります。今は、勇気のある方々がSNSで意見表明をしているだけの話であり、ほとんどの人は一般的に言われているサイレントマジョリティーだと、私は思います。しかし、今の時代はSNSで言われることが「正しい」と言われる世の中のように思います。もっと早く、人間の知恵が進化することを願って止みません。 ■雇用統計の結論 週末にイエレン財務長官のコメントなどを見ていると、イエレン長官がはっきりと「雇用数は伸びた」とコメントをしているのを見ました。探したのですが、どこにあったのか、はわからない、という状態ですのでご勘弁ください。 まず、イエレン長官は、前FRB議長であり、現在のパウエル議長と意見をそれほど意見を異にすることはほとんどない、というのが私の印象です。パウエル議長の意見とイエレン長官の意見はほぼ、同じ、という認識でいえば、パウエル議長も雇用は増えた、つまり、これは政府や中銀の意見も雇用は「良い」という解釈をしていると思います。 ここから言えることは、FRBの理事たちが言うのには、利上げをする根拠として1.雇用市場が強いこと2.インフレの終息が予定よりも遅いこと、であることはFOMC議事録からわかっていることです。このうちの7月の雇用はよい訳ですから、7月の利上げは非常に可能性が高くなる、ということです。 あとは消費者物価、CPIの数字をみればよいだけの話です。このCPIはどうみても前年の同時期が9.1の過去最高であることから、今年の6月のインフレ率は低下するのが必然です。すなわち、先月4.0だったものが3.〇台になることは見えているということです。 そこで、おそらく私はコアCPI、5.3に政策金利を合わせるのであろう、と予測を変更しました。現在の金利は5.0-5.25で、あと2回利上げをすればコアCPI<政策金利になる、ということだろう、と思います。 ■これを受けてマーケットは

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