Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~ 2023/07/17 第666号
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今週の目次
○「はじめに」
○「目標への二種のアプローチ」
○「ノウハウの一般性」
○「本の厚みへのアンビバレントな気持ち」
○「おわりに」
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○「はじめに」
最近SNS界隈がざわついているのは皆さんご存知でしょう。
Twitterがさまざまな面で不安定になり、その対抗馬としてBlueskyやThreadsなどが登場しています。Twitter一強時代は、終わりを告げようとしています。
おそらく一番ロバストなのは、Meta社が展開しているThreadsでしょう。初日からサーバーが落ちなかったというシステム面でも強固さを見せていますが、それ以上に焦ってマネタイズしなくてもよい、突飛なことをしてユーザーを集めなくてもよい、という安定感があります。
一方で、何か野心的なことが出てくる可能性も低いでしょう。ユーザーが楽しく使え、そこに広告などを混ぜ込んで、みんながハッピーに使えるサービスが目指されるのだと思います(それはそれで偉大な目標です)。
Blueskyの場合は、Twitterにかなり似ており(Twitterの共同創業者であるジャック・ドーシーが創業者なのですから当然と言えば当然です)、現在は招待制ということもあってユーザーが限定的なので、それこそ昔のTwitterの雰囲気を思い出させます。
一方でTwitterと同様にマネタイズの問題を抱えています。先日800万ドルを調達したというニュースも耳にしましたが、今後5年、10年続けていくのならば確固たる利益モデルが必要になるでしょう。カスタムドメインの販売も始まっているようですが、それだけでうまくいくようには思えません。
◇SNS「Bluesky」800万ドル調達 「広告モデルではない収益化」へ、ドメイン販売開始 - ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2307/07/news097.html
かといってTwitterがこのままうまくいくのかといえば、それもかなり怪しいでしょう。結局、新しいビジョンは現状あまり見えていません。
私は今のところTwitterをメイン、Blueskyをサブくらいに使っていますが、これもどこまで続くのかは不明です。あまりにも当たり前のように使っているSNSですが、ここ1〜2年くらいで劇的に環境が変わっていきそうな予感があります。
〜〜〜ツールの転用〜〜〜
ふと思いついたので、Scrivenerを「ノートツール」として使ったらどうなるかをテストしてみました。
https://gyazo.com/9099a9b6d44af775569037b481d7e99e
一般的にScrivenerは、一つのプロジェクトに対して一つのファイルをあてる使い方がされますが、今回は個別のプロジェクトではなく、「倉下のノート」という集合に対して一つのファイルをあてます。そこに思いついたことを集めていくという運用です。簡単に言えば、このファイルがEvernoteの1アカウントという構図。
で、やってみてわかりましたが、想定されていないこの使い方でも案外いけるものです。Scrivenerはその内部でフォルダをいくらでも深くしていけるので、構造の感覚としてはWorkflowyやDynalistに近くなります。
もちろん、個別の要素の自由な移動についてはそうしたアウトライナーに及びませんが、ある程度のかたまりとして情報を扱うならばそこまで気になるものでもありません。
それより何より、個人的に嬉しいのは情報が「カード」として表示されることです。というか、極論するとカードで表示されるんならなんでもいいんじゃね、くらいの感覚があります。EvernoteとScrivenerというカード表示ができる二つのツールを触ってみて、その感覚が強まりました。
よってもしEvernoteが今後うまく使えなくなるなら、Scrivenerに移行する……ということはないと思いますが、カード型のビューが使えるツールを選択することになりそうです。
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