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韓国「福島問題」、IAEA報告を信じさせない「デマの影響力」 先進国入りは絶望

勝又壽良の経済時評
  • 2023/07/17
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IAEAを理解しない奢り 左派「狂牛病デモ」で失敗 韓国に見る「デマ伝播力」 世論の半分強が左派を支持 韓国にとって7月7~9日は、国際的な「国辱日」になった。IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長の韓国訪問中に起こった出来事は、韓国として恥辱の連続であったのだ。IAEAが、福島原発処理水の海洋放出を承認する報告書を出したことへ、左派が猛烈な抗議行動を行った結果である。 グロッシ事務局長を乗せた航空機は7日夜に金浦空港に到着したが、デモ隊に取り囲まれ空港を出たのは2時間後だ。デモ隊は、「グロッシ、ゴーホーム(国へ帰れ)」「日本から100万ユーロ(約1億6000万円)受け取ったのか」などと罵声を浴びせられたのである。グロッシ氏は、翌日の韓国最大野党「共に民主党」との会見で、「日本に偏った報告」と面罵される始末で、科学に対する尊敬の念の一片も示されることがなかった。 国連機関であるIAEAの決定は、公正・中立なものだ。グロッシ氏は『中央日報』とのインタビューで、IAEA職員は国際公務員であり、出身国の国籍を離れているとまで言わせしめた。韓国での手荒な振る舞いが、受忍の限度を超えさせたのであろう。 韓国政府は、IAEAの報告書を承認した。海洋放出後もIAEAのチェックを依頼するという穏当なものであったが、韓国左派はこれを「親日行為」と批判した。このように、福島原発処理水の海洋放出は、科学問題を利用した反日問題へと広げられている。まさに、反日運動の一環となっている。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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