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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4686号 令和5年7月14日(金)発行
発行部数 11,451 部
【君子の交際は淡々としているため永続的】
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【君子の交際は淡々としているため永続的】
「其の進むこと鋭き者は、其の退くこと速かなり」、
勢いよく進みすぎるものは、
退き衰えることも早い、
とありますが、やめるべきところでかえってやめず、
手を抜くべきところでかえって手厚くするという態度は、
一時の感激のあまりにするもので、
至誠から発し、最後まで衰えぬものではないので、
その勢いよく進む時には、やめないものも手厚きものも、
とても及ばないほどでありますが、
退き衰えるとなると極めて早く、
時勢が変ると、まったく跡もなくなってしまいます。
これが『孝経』の
「自分の親を愛せずに他人の親を愛することを悖徳、徳に反した行為といい、
自分の親を敬わずに他人の親を敬うことを悖礼、礼に反した行為という」
ということばの意味であります。
世のなかには、もちろん自分の親を愛敬せず、
他人の親を愛敬するものがありますが、このような、
一時の感動から本末を転倒した行動は、結局は長続きすることはないものであります。
以上の理由から、
「君子の交際ぶりは水のごとく淡々としており、
小人の交際ぶりは、醴のように美味である」
といわれており、
その交際の調子もわかることであって、
君子の道義による交際は、淡々たるが故にいつまでも変らず、
小人の利欲のための交際は、濃厚なるが故に久しからずして変ってしまうのです。
宋の范魯公の詩に、「世を挙げて」云云、
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