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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第629号(2023/7/9) 米CPI受けて米国株持ち直したが買われ過ぎ、日本株は引き続き「自壊」/材料多いが方向感出にくそう
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
9~10月の自主開催セミナーの日程を設定し、受付を開始しました。
7/22(土)大阪(9/15)(残席:6)
7/29(土)横浜(12/20)(残席:8)
9/16(土)札幌(0/25)
9/23(土、祝)葛西(3/20)
9/30(土)高岡(1/25)
10/7(土)名古屋(3/25)
10/14(土)福岡(1/20)
10/21(土)浅草(5/20)
10/28(土)大阪(1/18)
9~10月の設定では、会場の都合で、東京浜松町、横浜でのセミナーはありません。何とぞご容赦ください。
ウェブセミナーも、開催を検討しています。日時が決まり次第、お知らせします。
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も、決まったものがあれば掲載します。現時点で、開催が決定しているものの、主催者が受付を始めていないため載せていないセミナーが、複数あります。受付が開始され次第、順次掲載していきますので、お手数ですが、上記ページをこまめにチェックしていただけるとありがたいです。
☆過ぎし花~先週(7/10~7/14)の世界経済・市場を振り返って
<米CPIの落ち着きで、米株中心に株価が持ち直した国が多い、日本株は、短期的な先物の仕掛け買い入ったが、「自壊」が継続、米ドル安は米経済の先行き悪化を正しく評価していると判断する>
(まとめ)
先週は、7/12(水)発表の6月の米CPI(消費者物価指数)の数値が予想以上に低下したため、今後の金利上昇が抑えられるとの期待が広がり、米国株中心に週後半は株価が持ち直しました。ただし種々の面から、足元の米国株価は楽観に過ぎると判断します。
そうした世界株価の持ち直しのなか、日本株については、7/13(木)から7/14(金)にかけて投機的な先物の買い煽りが入ったものの、全般には買われ過ぎからの株価の自壊傾向が続きました。
為替市場では、先々週の全面的な円高から、欧州通貨中心に反発の動きがみられました。ただし米ドル対円では、米ドル安・円高が一段と進んでいます(ただし週末にかけては、やや米ドルが持ち直しました)。この米ドル安・円高については、CPI前年比の低下や円売りポジションの巻き戻しなどを要因として挙げる向きも多いですが、大きな流れでは、米経済悪化による米ドル安だと解釈します。
(詳細)
先々週は、世界的に株安気味の展開でしたが、先週は特に週後半から、株価が持ち直す国が多くなりました。
そうした株価持ち直しの背景要因として、7/12(水)発表の6月の米CPIが挙げられます。同前年比は、3.0%の上昇にとどまり、5月の4.0%から大きく低下したうえ、市場の事前予想の3.1%をもわずかながら下回りました。このため、インフレ懸念とそれに伴う金利上昇懸念が剥落し、株価が上がった、と解説されています。
ただ、このところの米国株式市場では、「金利は上がらないし景気は強い」という楽観論に走り過ぎていると懸念します。この「米国株価は高すぎると判断する」という点は、後の「盛りの花」で詳述します。
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