【兄貴とヤクザとヤンキーと…】
「はい、ありがとうございます。カラオケハウス◯◯でございます」
「おい、今から行くから部屋空けといてくれよ」
「あ、お客様、本日は土曜日で混み合っていますのて、只今2時間待ちでございます」
「はぁ、2じかんも待てるわけねぇだろ、とにかく今から行くから空けとけよ」
土曜日のカラオケハウスは夜中の12時を過ぎてからがピークだった。
常に2時間待ちの状態である。
それを伝えたのだが一方的に予約を入れて電話を切られてしまったのだった。
「まいったな」
「どうしたんですか、金城さん」
「今予約ので強引に部屋を空けとけって言われたんだけど、2時間待ちって言ってるのに、今から来るからって電話を切られちゃったんだよ」
「失礼だね、お店の都合もあるのに誰だろう全く、そんな奴は無視していいからね」
オーナーの息子は強気だったが…
「おい、さっき電話した者だけど、部屋はどこだ」
店に来たのはほんま物のヤクザだった。
みつおとその息子は焦ってしまった。
「あのすみません、今2時間待ちでして、まだ空いていないんですよ」
「はぁ!だからさっき空けとけよって電話したじゃねぇか!おまえなめてるのか?」
「いいえそういうわけではありませんが、ただ現実的に部屋がいっぱいでして…」
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