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【有料版】エネルギー医学の最前線 vol.411 戸田 美紀 - 4 -
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「コアエナジェティクス その7 防御のパターン」
戸田 美紀
ジョン・ピエラコス著「Core Energetics: Developing the capacity to love and heal (コアエナジェティクス:愛と癒しの能力開発)」の書籍を基に、コアエナジェティクスについての学びを進めております。
前々回と前回の2回にわたり、不調や病気などの機能不全の原因と、その際に起きるエネルギー的な状態についての説明を紹介してきました。繰り返しますが、コアエナジェティクスは、不調や病気の原因は、内なるポジティブなエネルギーの流れが遮断されている、という考えに基づいています。今回は、エネルギーの流れの遮断により、流れがパターン化することにより形成される性格構造についてご紹介します。
今回と次回に渡ってご紹介するコアエナジェティクスにおける5つの性格構造は、ヴィルヘルム・ライヒが提唱したものが基になっています。ライヒは長年の臨床経験を通じて、似たような幼少期や親子関係を持つ人は、似たような体型、そして、基本的な心理的傾向を持っていることを発見し、自我による防御のパターンが性格を形成すると捉えました。ピエラコスはそれを継承し、バーバラ・アン・ブレナンの性格構造の分類へと継承されています。
防御のパターン
幼児期や児童期には、人間は痛みや苦しみを避け、自らの意志を発揮するための戦略をとります。しかし、これらの戦略は、その人の生体内のエネルギーの統一された流れを分断してしまうため、すべて逆効果となって表れます。エネルギーの流れのどこかが阻害されると、全体の流れが歪んでしまいます。幼児が原始的なネガティブな感情のエネルギーの動き(コアのレベル1からのポジティブな流れが否定された時にレベル2で起きる反応)を遮断すると、ポジティブな感情のエネルギーの流れも歪み、遅くなり、ブロックのように固まってしまいます。
このようにエネルギーの流れが否定されることは、人間の機能不全の根底にある共通項ですが、より直接的な、または引き金となる原因が、各人の状態の特徴(性格)を形成します。なぜなら、人間は痛み、不安、苦しみに対して、同じような防御の仕方をするからです。フロイトとその学派の人々は、このパターンを、その人の心理学的な歴史の中で、どの時点に由来するかに関連して分類しています。ヒーリングのさまざまな学派が、これらの分類を受け入れており、また、他の要素とも関連付け、病気の名称となっているものもあります。ピエラコスは、ローエン
とともに、ライヒによる性格構造と態度に関する分析に基づいて、防御として行われる5つの一般的なパターン、さらに他のパターンも明らかにしようとしていました。
バイオエナジェティクスで説明されている性格構造は、口唇期性、マゾヒスト、スキゾイド、攻撃型、硬直型の5つです。しかし、ピエラコスは、防御パターン自体がその人を定義するのではないことを、繰り返し強調しています。人を定義するのはあくまでもコアです。患者やクライアントを、決して性格のタイプや構造、その他のレッテルで捉えてはならないのです。彼らは、うまく機能できなくなっているだけで、その魂には先天的な輝きと美しさがあり、セラピーはそれを解放するために行われるものである、とピエラコスは言います。以下にまとめた各性格構
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