7月12日を境に、アメリカ株式市場はメルトアップを再開し
ました!!♪「AI祭り」も引き続き続きそうです。
7月12日発表の「アメリカの6月の消費者物価(CPI)統計」
は、総合は前年同期比で3.0%増し(市場予想は3.1%増し)、
コアは前年同期比で4.8%増し(市場予想は5.0%増し)でし
た。この日のCPI統計は、前月比でも前年同月比でも市場予想よ
りも伸びが若干スローダウンしていただけでした。その中身はそ
れほどのサプライズがあったわけではありません。
しかしながら、市場はこの日のCPI統計に過剰反応します。
とくに、「総合CPIが前年同月比で3.0%増し」という低い数字
になったことには、大きくサプライズ。
「インフレが急速に鎮静化し始めている!2%インフレ目標は近
い!パウエルFRBの利上げの打ち止めも近い!」「FRBはインフ
レとの戦いにほぼ勝利した!比較的早い時期にFRBは利下げに転
じるだろう!」と、市場は拡大解釈しました。
というわけで、
今回12日の「6月の消費者物価統計」のサプライズは、「統計学
上のトリック」で前年比の伸びが鈍化しているだけなのに、市場
が「FRBはインフレとの戦いの勝利した!!!」と勝手に拡大解
釈して起きてしまったサプライズなのです。
これは、あきらかに市場のフライングです。
が、アメリカ株式市場は12日を境にメトルアップを開始します。
今から丁度1年前の2022年6月は、グローバル規模でのエネ
ルギー価格の急騰が原因で、アメリカ国内の総合CPIの上昇率は
なんとなんと前年同月比9.1%もの高さでした。
2022年の夏場は総合CPIが異常に高止まっていたのです。
結果、2023年の夏場の総合CPIは前年比では夏場の間だけは
鈍化を続けることでしょう。
しかしながら、秋にもなれば、総合CPIは再び上昇に転じること
でしょう。折りしもこの夏始まったドル安が再びCPIを押し上げ
ることが予想されます。
パウエルFRBは年内二回の利上げすることでしょう。
9月か10月には、アメリカ株式市場の「メトルダウン」は起き
るでしょう。現在進行形の「ゴルディロックスのようなAI祭り」
は、秋には弾けることでしょう。
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