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【Vol.449】佐高信の筆刀両断~詩人の心とどっちつかず~

佐高信の筆刀両断
▼▽▼ Vol.449 -------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 佐高信の筆刀両断~詩人の心とどっちつかず~                2023/7/21 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆目次 1・筆刀両断 詩人の心とどっちつかず 2・『噂の真相』人名録(15) 岡留安則 3・雑記 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ このメルマガのバックナンバーは全てこちら https://www.mag2.com/archives/0001634907/ でご覧いただけます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1・筆刀両断 詩人の心とどっちつかず ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 豆腐屋から転じて作家となった松下竜一は 本当に口数の少ない人だった。 三菱重工爆破事件を起こした大道寺将司らを『狼煙を見よ』に描いたが、 大道寺の母親に会いに行っても黙ったままなので、 たまりかねて母親が、 「松下さん、トランプでもしましょうか」 と言ったという逸話がある。 私も親しくしてもらったが、 しかし、その無口に存在感があった。 ところで大道寺が俳句を始めたのは、 鶴彬の川柳を読んだからだと聞いて、 彼の句集『棺一基』(太田出版)と 『最終獄中通信』(河出書房新社)を読み返した。 1948年に釧路に生まれた大道寺は2017年に獄中で亡くなっている。 享年68。死刑確定囚だった。 大道寺は1984年夏に東京拘置所から松下に手紙を書いた。 そこには、大道寺が獄中の政治犯に 松下の『豆腐屋の四季』(講談社文芸文庫)を読むことをすすめ、

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  • 活字にならなかった本当の想いを届けなければと、アナログ代表が初トライします。 政治、経済、教育、文学etc。 質問にも答えて行けたらと思っています。
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