大きい流れから小さい流れをつかむ

大きい流れから小さい流れをつかむ おはようございます。 小麦の世界の輸出シェアはロシアが16％程度、ウクライナが10％程度です。両者で約30％の世界シェアを握っています。だから、小麦が今回のロシア合意破棄によって食料危機がくると騒いでいるのですけど、正直な話、わかっていない方々が闇雲に適当なことばかり言っているのではないよ、とは思います。世界の三大穀物は、大豆、コーン、小麦になると思いますが、このうち、大豆やコーンがこの状態であれば相当な危機だと思います。小麦？　できなければ他のどこかの地域が作るよ、というのがある程度、知っている人の感想だと思います。小麦は、大豆、コーンと比較をして非常に作りやすい作物です。 そしてウクライナやロシアが世界生産、輸出のシェアを伸ばしたのはここ最近のことで、決して、ウクライナが伝統的に小麦輸出に強い、というわけではありません。ウクライナの輸出シェアが伸びたのはそのコストの安さです。コストは高騰しており、合意を破棄されても年間契約などで輸出を維持しているだけの話です。つまり、今後は低下していく、傾向はそれほど間違いの傾向ではありません。それを足りないだの大騒ぎ、というよりもロシアに罪を着せたい欧米のプロパガンダなんだろうね、と思います。今の、ロシア、ウクライナ情勢というのはちっとも中立公平ではなく、思いっきり偏っている、ということを知っておくべきです。欧米やウクライナは言われているほど有利ではないように思います。クラスター爆弾をニューリベラルのアメリカが提供している、あんな殺人兵器を供与しなければウクライナの敗戦が濃厚、ということだろうね、と思います。いろいろなご意見があると思いますが、報道などをもう少し疑った方がよいと思います。 ■大きな流れ 冒頭は面白話しで、と思いますが、面白い、と思って書いているのは私だけかもしれません(笑)。自分の意見というものが、間違っているかもしれない？　ということで、あまりこのような話をしませんが、ここ最近、なんだか議論が間違った方向ばかりに行っているように思います。たとえば、マイナカードにしても、人的な処理をすればこういった間違いが起こるのは自然な話であり、その結果、岸田さんの支持率低下、なんだか変な話だよね、と思います。そもそも家族名義で登録って、何もわかっていない証拠だよね、これは国民と政府に責任がある、とは思います。 今の為替相場も、日々の読みを読み違えるほど乱高下が激しい訳ですが、こんなものを日々で追うと間違える訳です。大きな流れは以下ですぐにわかります。 ユーロ緩和状況 https://d3fy651gv2fhd3.cloudfront.net/charts/euro-area-central-bank-balance-sheet.png?s=euroareacenbanbalshe&v=202307130837V20230410&d1=20130720&type=column ドル緩和状況 https://d3fy651gv2fhd3.cloudfront.net/charts/united-states-central-bank-balance-sheet.png?s=unitedstacenbanbalsh&v=202307100950V20230410&d1=19980724&type=column ユーロの右端をみれば、緩和の状況は大きく減らしているのはわかります。アメリカも減らしていますが、５月の金融危機は結果、リーマン後のQE2になっただけの話です。その後は減らしていますが、ユーロには及びません。ユーロは追加利上げを繰り返し、アメリカは利上げを停止するかもしれない、という結果、ユーロドル相場はどうなるのか？　ということです。 では、なぜ、今週に入って、ユーロもドルも値動きが止まっているのか？ ドルは年間７％安を達成し、ユーロは年間10％上昇を達成、円は年間でプラスマイナスゼロ圏に入っている状態です。いつも言う通り、年間比で円のプラスマイナスゼロ圏、ユーロの10％圏、ドルの７％圏というのは調整時期入りを示します。 たとえば、ユーロドルの方向性はこの調整が終了したらどちらに行きますか？　上記の緩和量をみれば歴然なことで、ユーロを売りたがる連中が山のようにいることは確かでしょうけど、データからみればユーロはまだまだ上昇する、というのは歴然の結果です。