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Q. ロボアド投資No.1のウェルスナビが赤字転落でも深刻なわけではない理由とは?

決算が読めるようになるノート
ヒント:ロボアド投資No.1のウェルスナビが赤字転落でも深刻なわけではない理由は以下の2点。 (1) ●●の時価が大きく成長している (2) 売上に占めるレベニューシェア比率が7.2ポイントほど減少し、●●の出せる体質改善が進んでいる(2022年10月〜2023年3月) この記事はゲストライターとの共同制作です。 2023年5月12日にウェルスナビ株式会社の2023年12月期1Q(2023年1月〜3月)の決算が発表されました。 ウェルスナビは、直近の2023年7月4日に預かり資産が9,000億円に到達するなどプラスのニュースもありましたが、今回の決算では、1年ぶりの赤字転落となりました。 一見すると、直近の業績は順調のように見えたウェルスナビですが、なぜ赤字に陥ったのでしょうか?また今期の赤字はどのように考えられるのでしょうか? 今回の記事は、前半でウェルスナビの業績を解説、後半でウェルスナビの赤字転落の背景や今後の動向を考察していきます。 ロボアドバイザー投資国内No.1のWealthNavi WealthNaviは、AIを使った「ロボアドバイザー」を利用し、世界約50カ国、1.2万銘柄の株式、国債、債券や不動産などに自動で分散投資をしてくれる2016年7月にスタートしたサービスです。 利用者は、スマホやパソコンから5つの質問に答えるだけで、ロボアドバイザーが一人ひとりに合った運用プランを提案してくれ、利用者の目標にあった資産運用を自動で行ってくれます。 全自動で、金融の専門知識がなく資産運用ができる点等が支持され、WealthNaviで取り扱っている預かり資産は、2023年7月時点で9,000億円を突破し、預かり資産・運用者数が国内No.1のロボアドバイザーサービスとなっています。 ウェルスナビの事業は、利用者が直接ウェルスナビで口座開設する「ダイレクト事業」と利用者が提携している銀行や証券会社経由で申し込みする「提携パートナー事業」の2つがあります。 ダイレクト事業の方が預かり資産割合は大きいですが、提携パートナー事業では、ダイレクト事業だと接点を持てない利用者の獲得等のため、ウェルスナビは三菱UFJ銀行やソニー銀行等の18もの金融機関等のパートナーと提携しています(2023年3月時点) ウェルスナビのビジネスモデル ウェルスナビの事業は、顧客の預かり資産の1%(税込1.1%)を運用手数料として徴収するシンプルなビジネスモデルです。 運用手数料の中には、WealthNaviの資産運用に含まれるETF(上場投資信託)の保有コストも含まれており、顧客からみると、割高ではあるが細かな点を気にせずに自らのリスク許容度に応じた分散投資が気軽にできる利点があります。 ウェルスナビの収益モデルを考えると、ウェルスナビは顧客の預かり資産が増えるほど、収益となる手数料が増えていきます。

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  • アメリカ・日本のネット企業(上場企業)を中心に、決算情報から読みとれることを書きます。経営者の方はもちろん、出世したいサラリーマンの方、就職活動・転職活動中の方になるべく分かりやすく書きます。
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