永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.07.20
新 恭(あらた きょう)
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木原官房副長官夫人の元夫の不審死事件はなぜ捜査中止になったのか
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内閣官房副長官、木原誠二氏の妻の元夫が2006年に不審死した事件で、元夫の
父親が7月12日に記者会見する予定だったが、直前になって、とりやめになっ
た。
理由はわからない。わかっているのは、週刊文春がこのところキャンペーンを
続けている元夫の死にまつわる木原夫人の疑惑について、元夫の遺体を発見し
た父親の口から、何かが語られるだろうと、メディア関係者が予想していたこ
とだ。
木原氏は文春の記事に関し「事実無根の内容であるばかりでなく、私と私の家
族に対する想像を絶する著しい人権侵害だ」とする「ご通知」なる文書を司法
記者クラブ宛てに送付した。
言うまでもなく木原氏は岸田首相の最側近である。メディアにとっては、官邸
の最重要な取材源でもある。文春砲の衝撃にもかかわらず、この件に関してこ
れまで沈黙してきたテレビ、新聞など主要メディアは、木原夫人の元夫の父の
会見が行われた場合、内容しだいでは、木原副長官がらみの一大スキャンダル
として取り上げざるを得なくなるるところだった。
ただでさえマイナカード問題などで内閣支持率が急落している岸田政権に、壊
滅的なダメージをおよぼす可能性があっただけに、会見中止の背後で何があっ
たのか、気になるところだ。
週刊文春7月13日号の記事によると、その出来事は06年4月10日、風俗店勤務、
安田種雄さんの東京都内の自宅で起きた。夜中の3時ごろ、種雄さんが居間で
血まみれになって死んでいるのを、貸していた車を返してもらおうと訪ねてき
た父親が見つけた。当時、種雄さんの妻だった木原氏の現在の妻、X子さんは、
子供二人とともに隣の寝室で寝ていて、気づかなかったと警察に供述した。
種雄さんは、ナイフで頭上から喉元に向かって刺され、肺近くに達する失血死
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