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セクシー心理学GOLD 2022-07-19
第724曲
走れ!走れ!走れ!
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こんにちは。ゆうきゆうです!
みなさま元気でお過ごしでしょうか?
今夜は、女医と青年の会話で、こんな話をお届けします。
◆ 走ることがすべてを変える!?
女医「あなたは心の健康を保ち、認知症にならない、最強の方法をご存知?」
青年「心の健康を保ち、認知症にならない、最強の方法?」
女医「それこそが…」
青年「それこそが…!?」
女医「走ることよ!!」
青年「……」
女医「……」
青年「解散」
女医「なんで!? いいじゃない走ること!」
青年「走る…いやそれ、僕がものすごく苦手とする分野ですよ! 今までの人
生でどれだけ走るのが嫌いだったか…」
女医「そ、そうなの…?」
青年「はい…。マラソン大会で完走できた試しがなくて…。途中で疲れて歩い
ちゃうんです。ついたあだ名が『ウォーキング男』」
女医「一瞬カッコ良く感じちゃいそうになるわね」
青年「それに『となりのトトロ』って呼ばれたこともありました」
女医「なんで!?」
青年「あのアニメの歌で、『歩くの、大好き~』って歌詞あるじゃないですか。
そこからです」
女医「子供のあだ名って、ある意味、残酷ね…」
青年「そんなわけで、僕は走るのが大嫌いなんです」
女医「でも、聞いて! でもよ!? 走るのが大嫌いな人は、ただ単に走る方法
を間違えている可能性あるの!」
青年「走る方法を間違えている…!?」
◆ 走ると脳に良い影響?
女医「まず『走る』ことの良さについて話をしましょう」
青年「は、はい」
女医「実はアメリカのボストン大学が1583名を対象にして行った調査では、
『40代のときに、ランニングマシンでの運動成績が低い人』は、
『運動成績が高かった人』に比べて、20年後に脳が萎縮していることが多かっ
たそうよ」
青年「えっ!?」
女医「さらに具体的に、運動成績が高い人は、低い人に比べて、脳の老化が二
年ほど遅かったの」
青年「ニ年も…!?」
女医「もちろん運動習慣が高いほど、運動成績は高くなるはず。逆に運動習慣
がない人は、いざランニングマシンに載せられても、成績が低くなるわよね」
青年「そ、そうでしょうね…」
女医「すなわち運動を日常的に行って、運動成績が上がるほど、脳が萎縮しづ
らい、と考えることもできる」
青年「運動と脳にそんな関連性が…!」
◆ 上下に揺らすだけで!?
女医「さらに国立障害者リハビリテーションセンター研究所の研究では、
『マウスを適度な速度で走らせ続けたところ、脳の調節機能が向上した』の」
青年「マウスでも、ですか…」
女医「ここからが面白くて、実は走らなくても、マウスに麻酔をかけて、頭部
を上下動させ続けても、同じく脳の調節機能が向上したのよ」
青年「はい!? 上下動だけで!?」
女医「そう。ここで研究者は、走ることによる頭部の上下動が、脳にいいので
はないかと考えたの」
青年「上下動が…」
女医「具体的に、脳を上下に揺らすことによって、脳の中にある間質液が流動
して、脳の調節機能が向上したと考えられるの。何であっても、脳を物理的に
動かすことは重要みたいね」
青年「となると…。人間を全力で揺らせばいいってことですか!? それって寝
たきりであっても、ひたすら揺らせば…!」
女医「ただ、マウスをベタッと寝かせたままで揺らしても効果はなかったそう
で、立たせて揺らす必要があるようね」
青年「あ、あぁ…」
女医「何にせよ、このあたりは、動けなくなった人への対処法なので、動ける
私たちは、普通に『走る』ことが重要ということになるわね」
青年「そうなんですね…」
女医「このように、走ることは認知症にたいしても効果がある。それに何より
運動習慣がある人は、そうでない人より、うつになることが少ないの」
青年「うつにたいしても…効果があるんですね…」
◆ ゆっくりの速度でもいい!
青年「で、でも…。そうは言っても、やっぱり走るのってイヤなんですけど…」
女医「実はそんな人でも、余裕で走る方法が存在する」
青年「えっ!?」
女医「それこそが『遅く走ること』よ」
青年「お、遅く走ること!?」
女医「その通り。たとえばあなたでも、歩くことはできるわよね?」
青年「ま、まぁ…。それは、もちろんできます…」
女医「であれば、歩くのとまったく同じ速度で『走る』ことはできる?」
青年「え!? それって…」
女医「ポンポンポン、とハネながら、本当にゆったりとジョギングするの。い
わゆるスロージョギングね。やってみて?」
青年「は、はい…(タッタッタッ…)」
女医「どう?」
青年「え、これくらいならもちろんできますけど…。こんなんで運動になりま
すか?」
女医「なるわ!」
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