アメリカ株式市場は決算シーズンを迎えています。
昨日のテスラとネットフリックスの両者の決算発表は想定外に悪
い内容でした。この日はテスラ株もネットフリックス株も大きく
売られ、この売りが他のビックテックにも波及しました。
しかしながら、今回の「メルトアップ」は、これしきの衝撃ではま
だは弾けないでしょう。この「メルトアップ」というか「AI祭り」
は、センチメントだけで上昇して来ているので、衝撃が3つくら
い続けざまに走らないと、弾けないかも知れません。
この「メルトアップ(AI祭り)」は、明日弾けても不思議では無い
です。個人投資家は「深く疑いながらもこの上昇に追随してゆく」
しかありません。「健全な猜疑心」だけは保有し続けましょう。
とは言え、
おそらくこの「メルトアップ」は秋には崩壊することでしょう。
その頃になれば、「アメリカ経済も大幅に減速しているのに、イン
フレは3~4%台くらいで高止まりしたままで、インフレがたい
して収まっていない」ことが明らかになるでしょう。
秋あたりにこういう状況に直面して、アメリカ経済は大きな岐路
に立つことでしょう。秋には「アメリカ経済がソフトランディン
グするのか?浅めの景気後退入りに甘んじるのか?」が、決まっ
てくると思います。もちろん采配を握るのはFRBです。
今回のメトルアップは「バブル崩壊前の最後の一刷毛(ひとはけ)」
にも通じるものがあります。
一般に、FRBのびしばし利上げで経済が減速してバブル崩壊が近づ
くと、近い将来の景気後退を懸念して長期金利が低下します。
ところが、この長期金利の低下に遭遇して、株式市場のほうでは、
一部の人々がこれ幸いと確信犯的に株価をつり上げますし、一部
の人々は顔を真っ赤にしてでも遅ればせながら真剣にバブルに乗
って来ます。
かくして、バブル崩壊の前には、バブル崩壊が近づいているのに、
必ずと言って良いほど、株式市場が一時的に上昇して光り輝く時
期があります。
これを「バブル崩壊前」の「最後の一刷毛」と呼びます。
今回の「メルトアップ」も、この「バブル崩壊前の最後の一刷毛」
に当たるものかもしれません。
少なくとも、今回の「メルトアップ」には、もそう思わせるほどの
苛烈さがあります。
ドル円の為替市場は、アメリカ側からのドル安圧力と日銀の円安
政策とがせめぎ合って、夏の間は当面1ドル140円前後で一進
一退を続けるのでは無いでしょうか???
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