■クラスター弾作戦~週刊アカシックレコード230721■
クラスター爆弾(クラスター弾)は「親爆弾」の中に多数の「子爆弾」
が入る「入れ子」状の構造になっており、親爆弾が空中で爆発する
と、その下の地面に向かって多数の子爆弾が降り注ぐ。しかし、子
爆弾の一部は不発弾として戦場付近に残り、終戦後でも民間人など
を死傷させることが多く、このため、クラスター弾は人道上問題の
ある兵器と見られている。
このため「クラスター爆弾に関する条約」が存在し、日本や英国な
ど西側諸国の多くはクラスター弾の使用を禁止する意図をもってそ
れに署名している。しかし、米国、ロシア、中国、ウクライナなど
はこの条約に署名しておらず、法律上はクラスター弾を戦場で使用
できるし、すでにロシアは2022年2月以降のウクライナに対する軍
事侵攻で使っている。
2023年7月、米国は、すでにロシアに対する反転攻勢を開始したと
されるウクライナに米国からの軍事支援として供給すべき砲弾が不
足していることを理由に、ウクライナにクラスター弾を供与すると
発表した。これに対して、米国の同盟国である英国などは批判した。
しかし、筆者は気付いた、「米国がウクライナにクラスター弾を供
与すること」と「ウクライナが供与されたクラスター弾をロシアに
対する反転攻勢で使用すること」はまったく別のことだということ
に(2023年7月21日頃配信予定)。
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