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「棄民政策」の疑義濃厚:「豪雨災害」に対する岸田総理の諸言動 (その1:豪雨被害が進行する中、逡巡しつつNATO・中東連続外遊を選択したという行為が雄弁に物語る恐るべきその内実)

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
 政治家は「結果責任」が全て、と言われます。だから政治家は究極的には、「何を言ったか」でなく「何をやったか」で評価されねばなりません。特に、国家のリーダーたる総理大臣においては、結果責任の重さは誰よりも重大であることは論を待ちません。  そしてマスメディアが発達した民主主義国家である我が国日本においては今日、政治運営上重要な意味を持つ世論の対策のために美辞麗句を並び立てるということが常態化しています。 つまり総理大臣がエエかっこいぃの中身スカスカの言葉をはき倒しているわけです。だから有権者は当然、政治家、とりわけ総理大臣の美辞麗句にたやすく騙されないようにせねばなりません。そうである以上有権者には、政治家、とりわけ総理大臣が言った事に左右されず、結局その人物が一体何をやったのかを厳しくチェックし、その政治家/総理大臣を支持すべきか不支持すべきかを考え続ける責務があります。 有権者がこうしたチェックをせず、政治家/総理大臣の言っていることを鵜呑みにしているようでは、日本の政治が改善することはなく、腐敗が進行し、国益が毀損し、国家滅亡のリスクが日に日に高まってしまう事は確実です。 (1)北九州豪雨災害で人が亡くなっていることを確認し、日本に留まることを検討しながら、結局NATO外遊に出かける  …そんな日本においてこの度、ここ最近毎年7月上旬には必ず生じている「豪雨災害」が日本各地で発生してしまいました。当方は国土強靱化の行政のサポートと研究を進めてきた者として、「7月上旬」は毎年、多くの死者が出るような豪雨災害が起こるか否か、大きな緊張感をもって迎えるに至っています。ですから7月10日の北九州での豪雨災害の一報を耳にした時、「残念ながら、今年もまた、起こってしまったか…」とおおきく遺憾に感じた次第です。  7月上旬の我が国はそういう状況に置かれているわけですから、一国のリーダーたる岸田文雄総理大臣もまた、そういう緊張感の下、災害対策、救護、救援、復旧作業に、その政治力を全力で投入するものと思ったのですが…岸田文雄氏の「振るまい」を見ても、全くそういう気配が感じられない、というのが実態でした。

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