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円安の原因解明と今後の展開

角野實のファンダメンタルズのススメ
  • 2023/07/23
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円安の原因解明と今後の展開 おはようございます。 ついに、角野はサイクリストデビューを果たしました。以前、走り始めて自転車も漕ぎ始めたときに、そのうち、このバカ、自転車も本格的にやり始めるよ、と周囲に予言されたので、認めたくない(笑)。なぜか、と言われれば、私は人に勧められると拒否したくなる性質の人間で、予言通りになるのは、どーも、我慢できねぇ~(笑)。周囲に流されて、それをやり始めるのは最悪というワタクシの相場観があり、自分が納得できなければ、やらない。それが、周囲と自分のやりたいことが一致すると、なんか、許せねぇ~(笑)。自分が自分のことをバカと呼ぶのも、他人もバカというのは許せるけど、他人が自分自身のことをバカと言っているのはどうにも気分が悪い(笑)。はい、あなた、私のことすげぇ~「面倒くさい奴」と思ったでしょ(笑) 正解です。大当たりラッキー賞です(笑) ■YCCを巡る思惑 先月当たりから、日銀がYCCを解除する、変更するというような言質が目立ってきたように感じます。それを承知しながら一切、そのことにコメントをしてこなかったのは、YCCの変更、解除なんかあるわけがない、と自分なりに判断をしていたからです。 その理由は、明快です。植田総裁は新総裁就任にあたって、YCCを今後1年半にわたって検証する、と発言をしているからです。その舌の根も乾かないうちの3か月で変更、解除、あるわけないじゃん、と考えていたのです。 しかし、報道や金融専門家、とくに財務省関係者が公然とそういうことがある可能性を語り始めているのです。この人たちは、何を考えているのか、さっぱりわかりません。日本語を理解できないのではないか? と私が考えるのも妥当、と読者のみなさんも思っていただけると嬉しいな、と思います。 そして、海外のマーケット関係者たちはその言質を信じて、それに向けてのポジションを構成していたのでしょう。それがアンワイドすることによって、今回の急激な円安が起こったのであろう、と思ったのです。海外のマーケット関係者というのは、日本のことは日本の専門家の分析を信用するのは理解できますが、日本のマーケット関係者がそれを信じたということは私の理解の範疇を越えています。 たとえば財務省などがそういうことを言うのは、YCCを行うことによって財源が無尽蔵に確保できることによって、その変更、解除を望んでいたことは容易に想像できますし、また、証券会社などは円安に行くことによてより多くの手数料収入を確保できることから、その荒唐無稽なYCC解除、変更を望んでいたことも理解できます。 だからといって、植田総裁が3か月で前言を翻し、変更・解除をする、というようなことはおかしなことです。人は誰だってウソをつきたくないものです。新総裁になって、舌の根も乾かないうちに、前言撤回をするのであれば、準備を十分に行い、そして詫びることはきちんと詫びてから行うはずです。しかし、その前の総裁は、平気で前言撤回というウソをサプライズなどと美辞麗句でごまかし、最期には彼の言うことなど誰も信用しない状態でお辞めになったことを重ねているのでしょう。まとも、な人間は、前言を撤回する、決定を覆すことになれば、十分に説明をして詫びてからYCCの解除、変更を行うのが人として当たりまえのことだと思います。 私から言わせればそういう価値観があるという方というのは、また、同じことをやるのだろうね、と思います。責任のある人が、前言を撤回する、決定を覆すことになれば、十分に説明責任を果たし、それによって辞職も覚悟の上やるべきことで、簡単なことではない、と思います。今の世の中の流れというのは、そうなっており、そうなっていると感じている人も多数だと思います。本当にYCC変更、解除の報道はおかしな言質だと感じていました。 パウエル議長は7月に利上げを行うといった手前上、私的にはインフレ率<政策金利になっているので利上げをする必要はないと判断していますが、利上げの可能性を示唆したのですから、行うのでしょう。言ったことに対する責任というものが市場や世間からの信認という形で行われるのであろう、と思います。パウエル議長はインフレの行方を誤りましたが、信用度は高い、と思います。そして、日本の前日銀総裁にあれだけ嫌味な報道が多いのは、世間から信用されていない、からでしょう。だから植田総裁も嘘つき、というのは違っていると思います。とりあえず、始めたばかりなのだから1年半の検証期間を信用してあげましょうよ、ということにならないのかな、というのが私の感想です。 今回のYCC検証、解除・変更報道が円安の原因だと考えています。 そしてSNS上では、いまだに日銀と財務省の役割分担に関して認識が間違っている人がたくさんいらっしゃいます。日銀は金融政策に関して法的な役割をもっているのです。今回のYCCなどの決定権も日銀にあります。財務省は為替相場に関しての介入などの決定権をもっているのです。日銀は、財務省の委託を受けて介入を行う、単なる執行者であり、為替相場に関しての決定権は日銀にはありません。それをごちゃごちゃしている人はかなりいらっしゃるな、とは思います。

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