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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第630号(2023/7/23) 米株はダウは続伸もナスダックに陰り/YCCを巡るドタバタが続きそう
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
7/29(土)横浜(16/20)(残席:4)
9/16(土)札幌(1/25)
9/23(土、祝)葛西(5/20)
9/30(土)高岡(2/25)
10/7(土)名古屋(4/25)
10/14(土)福岡(1/20)
10/21(土)浅草(9/20)
10/28(土)大阪(1/18)
9~10月の設定では、会場の都合で、東京浜松町、横浜でのセミナーはありません。何とぞご容赦ください。
ウェブセミナーも、開催を検討しています。日時が決まり次第、お知らせします。
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も、決まったものがあれば掲載します。現時点で、開催が決定しているものの、主催者が受付を始めていないため載せていないセミナーが、複数あります。受付が開始され次第、順次掲載していきますので、お手数ですが、上記ページをこまめにチェックしていただけるとありがたいです。
☆過ぎし花~先週(7/17~7/21)の世界経済・市場を振り返って
<米国株では、ニューヨークダウがそれほど好調でもない決算を好調だとして続伸、ナスダックは変調が広がった、週末にかけてYCCを巡る報道でドタバタ>
(まとめ)
米国株式市場においては、足元で行なわれている4~6月期の決算について、想定を上回る内容のものが多いとして、ニューヨークダウ工業株指数が2017年以来の10連騰を記録しました。
確かにこれまで決算実績を発表した企業の多くが、事前予想を上回る結果だったようですが、では全産業で4~6月期の利益見通しが上方修正されているかと言えば、その事前予想を上回ったとされる実績値を含めて集計しても、むしろ下方修正となっています。つまりニューヨークダウは、好調でもない全体の決算を好調だと誤解して(あるいは好調だということにこじつけて)買われているのだと推察されます。
また米国株価指数でも、ナスダック総合指数は下落する局面が目立つ状況で、米国株には暗雲が立ち込めていると判断すべきでしょう。
日本株については、日経平均は、連休明け直後2日の上昇を、その後の2日で完全に消し込みました。ただしTOPIXは、週間で上昇しています。
なお、週末金曜日の東京市場の引け後に、複数のマスコミから、今週の日銀の金融正さ宇決定会合ではYCC(イールドカーブコントロール)の修正はない、との観測記事が流れ、大幅な日経平均先物の上昇と円安が進みました。ただ、これもそうした報道が「ネタ」にされた感が強いと聞きます。
(詳細)
先週の米国株式市場については、ニューヨークダウ工業株指数が10連騰(10営業日連続上昇)となり、週間の上昇率も2.08%に達しました。10連騰は、2017年8月以来だと報じられています。
こうした株価の上昇の理由として、現在発表されている、4~6月期の企業決算が好調だから、と唱えられています。実際の個別銘柄でも、7/20(木)に発表されたジョンソン・エンド・ジョンソンの決算が好調な内容だったため、同日の株価が上昇した、といった例があります。
また日本経済新聞の報道によれば、7/20(木)時点でのリフィニティブ社の集計では、S&P500指数採用企業で決算実績を発表した77社のうち、73%の企業でEPS(一株当たり利益)の実績が市場予想を上回っていたとのことです。
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