第142号「キンバイコウダン北斎Ｔシャツファッションショー」

久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」 授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと 毎月第1-4 火曜日発行 vol.142 2023/07/25発行 *========*========*=======*=======* 第142号 キンバイコウダン北斎Tシャツファッションショー *========*========*=======*=======* ●INDEX● １. 今週の東奔西走＆七転八倒 ＞北斎Tシャツを着て講談をしてファッションショー？！ ２．大人のミュージアム＆庭園 ＞北斎美術館「大いなる山岳展」で登山気分 ３. 大人の路地裏A←→C級グルメ ＞北斎の名を冠した墨田区の美味 ４．大人のアニメ＆映画劇場 ＞北斎の生きざま予習「HOKUSAI＋北斎漫画＋百日紅」 ５．大人の放課後相談室 ＞Ｑ　45歳以上不要論に危機感 ６．編集後記～時には大人もボヤキ＆ため息を～ ＞欧米人であふれる「すみだ北斎美術館」 *========*========*=======*=======* １. 今週の東奔西走＆七転八倒 ＞北斎Tシャツを着て講談をしてファッションショー？！ みなさんは講談を聴いたことがありますか？ しかもＴシャツを着てファッションショーしながらの講談を！ おそらく本邦初、もとい、世界初の試みでありましょう。 発案者は、私が十数年前から、私が聴き惚れている講談師 宝井琴梅（きんばい）師匠であります。 事の始まりは、今年の3月、琴梅師匠のご案内で「南千住の製絨先覚者史跡を歩く」ツアーに参加したことでした。ツアー後に、師匠と蕎麦屋で歓談する機会があり、若い講談師が話す機会と場所が無いとのお悩みを伺ったのです。昔は、講談がいつも聴ける定席の寄席が多かったそうですが、残念ながら今は無いとのこと。 そこで、私が開館前からかかわりのある、すみだ北斎美術館の小さなホールで、毎月開催されてはいかがとご提案したのです。 そして、師匠の名前にちなんだ贈り物もいたしました。私たち久米繊維でお作りしている北斎Tシャツの「梅に鳥」です。 その後、師匠からごていねいなお手紙をいただいたのですが、次回のキンバイコウダンでは、北斎Ｔシャツファッションショーをしたいと書いてあって驚きました。 なんだか面白そうなので、師匠にwebサイトからお好きなＴシャツを十枚ほど選んでいただき、お送りいたしました。 しかし当日まで何が起こるか、見当もつかなかったのです。 さあ、第一部は、宝井琴梅師匠による王道の講談です。 当時、北斎と並び称されていた画家、谷 文晁との知られざるエピソード。互いに才能を認め合う名人同士の友情、なんと美しいことか。 詳しくは、またいつか、すみだ北斎美術館で寄席が開かれる時に、師匠の口から語られることもありましょうから、それまでのお楽しみにいたしましょう。 後半はいよいよファッションショーの始まりです。